さて、今日は今年初めてのステージが岐阜県羽島市の羽島高等学校でありました。
教頭先生で赴任された翠先生は、大垣北高等学校のステージ1回目からのおつきあいで、震災支援にも何度も来て下さったり、一緒に東ティモールのスタディツアーに行ったりと、本当にこの6年間「共に活動してきた」仲間です。
そんな翠先生がPTA会長さんや校長先生を説得されてついに赴任1年目で開いて下さったこの羽島高等学校のステージ。
極寒の体育館でのステージが始まっていきました。
高校時代と言えばとにかく悩んで悩んで悩んで、自信をなくして、少し持ち上がり、それでもまた自信をなくして苦しむ時代。少なくとも僕はそうでした。
目の前に座る500人を超える高校生たちもみんなそうだと思う。でも、すばらしい聞く姿勢で最後まで聴いてくれました。まるで水を打ったように、静寂の空気を自ら作り出しながらステージは続いていきました。
しかし学校というのは「生き物」です。1年生の一部が茶化したり、ふざけたり、話し声を立てたり・・・。始まりました。
そんなときは、
「来たなあ」
と思う。どこにもそういった生徒さんはいます。でもここで大切なことは、そのほかの大勢の生徒さんが静かに聴き、僕に味方してくれること。
「オレは聴きたい」
「私はしっかりついて行きたい」
そんな気持ちになってもらうように、ますます語りや歌に気持ちを込めてしっかりとステージを創っていくようにします。決して壇上から怒ってはならない。注意してもならない。それは「地球のステージ」の目指すところです。そうするとその一部の「心ない生徒たち」がどんどん目立って、その笑い声やちゃかしの言葉がむなしく響くようになっていきます。
今日の羽島高等学校もまさにそれでした。
壇上にたった一人の僕は怖くなかった。だって、多くの生徒さんが僕に「静かに聴く」という姿勢で味方してくれ続けたからです。
涙が出そうになりました。
そんな素直な高校生たちがそこにいたのです。
そして願う。やがてその一部の心ない生徒たちも気づく日が来ることを。
自分のやっていることがいかに人を傷つけているか。いかに自分自身の人生にもマイナスなことをしているか。
願ってやみませんでした。
ステージの終わり、生徒さんと座談会を持ちました。予想を遙かに超える30人以上の生徒さんが集まり活発な意見交換ができました。
最後に一人の生徒さんが泣きながら伝えてくれました。
「私は正直、最初は寒いし、なんでこんな講演会聴かなきゃならないんだろうって思っていました。そして始まってからもしばらくは、“早く終わらないかな”って思ってたんです。でも話を聞いているうちに、そんな自分が恥ずかしくなってきて・・・。教室に戻って先生に「座談会いってみたら」って言われて、迷ったけどここに来ました。本当に今日のお話が聞けてよかった。そしてここにこれてよかったです。」
そして彼女は最後に、
「看護師になりたいと思っているけれど、どうも本気になれていない自分がいた。でもこれからはまじめに自分が看護師になると言うことの意味を考えてみます。」
と語りました。
すばらしき高校生。
そんなすばらしい時間の中で今年1番目のステージが終わっていきました。
今年も良いステージがたくさんになりそうな気配です!
桑山紀彦
翠先生、おめでとうございます。
「自分の学校の生徒に地球のステージを聴かせたい。」
これは地球のステージを見た教員なら誰でも思うことです。
でも、予算や年間計画などで、実現は難しい。
翠先生、実現できてよかったですね!
幸せですね。
翠先生の熱い思いに拍手です!
ステージの後に座談会が出来るのはいいですね。
直接桑山さんと対話することでより深まるでしょう。
時間の限りがあるときも多いでしょうけれど、若者に愛と力を!
2014年トップバッターが、みす先生の学校だったのですね!
座談会での最後の生徒さんのコメントを読んで、「そうそうこれなのよ。ステージって」と思いました。
勇気を出して座談会に出席した生徒さん、偉い!
北九州の総会翌日、だんまるさんの案内で、みす先生と秋芳洞めぐりができたのは楽しかったですね。