今日は日曜日ですが、スタディツアーは続いていきます。
朝からディリ湾を見下ろすキリスト像に登りました。
アイダ曰く、
「リオデジャネイロにあるものの二番目に大きいキリスト像だよ。」
ホンとかなあ、と思いつつ登ってみると、それはそれは荘厳なものでした。岐大教育学部三年の赤塩君が言いました。
「ちゃんと整備すれば、観光資源もたくさんあるのに。」
でも一方で尾崎君が言いました。
「でも、観光化しないから、良いってこともあるんだよ、きっと。」
本当に東ティモールが大好きになっている大学生たちでした。
さて、午後からはグレノの孤児院「ホープ」に出かけました。
ここは関わって長い孤児院ですが、うちの明ちゃんがしばらく滞在していたこともあり、
「明子は元気か?」
としょっちゅう聴かれます。
さて、恒例となった野球を今回も始めました。野球がすばらしいのはJICAの友成さんが言っているように、
「誰もが平等にバッターボックスに立てること。」
そのおかげで今日も小さな、4,5歳の子どもから15歳くらいまでの子どもが一緒にチームを組むことができました。
そんな野球ですごかったのは、3塁に3人たまっていて、打つと同時に一気に3点が入ってしまうこと。要するに「ベースにいればアウトにならない」ことまでは理解してくれていますが、ベースには一人しかいられないというルールまでは通じませんでした。それでも、この新しい「ホープ・ルール」に則って大量得点を子どもたちは遂げていきました。
楽しくて、これで大成功。
そんな中にエルネストがいました。
今はもう20歳。ようやく高校を卒業して大学に進もうと思ったけれど、体調を崩して今療養中です。
「身体が治ったら、是非進学したい。」
と言っていますが、なかなか難しいかもしれません。昔逢ったときは12歳くらいでしたね。うちの翔也君と仲良くなったことを想い出します。
そんなエルネストももう20歳。自分の道を探しています。
夜は珍しく晴れた空に南十字星を見つけ、蛍の乱舞を見に行きました。
また素直な赤塩君が言いました。
「これを表現する言葉が見つからない。“やばい”としか言いようがない自分が悔しい。」
すてきな若者たちとの一日が過ぎていきました。
桑山紀彦
言葉にできなくても、素敵な景色を素直に感じられる心が素晴らしいと思います!
東ティモールにも、たくさんの宝物があるのですね。