東ティモール、3日目

今日も怒濤のような1日でした。
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 朝からバイロピテ診療所のダン先生の回診です。たっぷりと2時間にわたって全入院患者さんを診ていく。2000年1月に初めてこの病院で働いたときからもう14年近く、ダン先生は1日も変わることなくこの活動を続けています。
 それはすでに信念を超えて、超人的な観念になっているようにも思います。
 スタディツアーのメンバーも臆せずダン先生の回診について行き、医学部のみんなは3年生なので正直臨床はまだまだだけど必死にダン先生の質問に答えようとしていきます。
 長瀬君は産婦人科医のいずみ先生とともにダン先生の診察室に入り、副腎皮質ホルモン代謝異常の少年の診断手順について宿題を出されていました。がんばって!
 一方桑山の診察室の前では恒例となったペンシルバルーンで子どもたちに和みを感じてもらう活動です。
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 尾崎君はこの手法でどんどん子どもたちに近づいていきます。
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 松浦君は「オウム」を覚えて、創ってあげて子どもたちと会心の笑顔です。
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 赤塩君もその天性の優しさと明るさで、どんどんペンシルバルーンを覚え、子どもたちと関わっていきました。
 午後からは青年海外協力隊の原澤さんが行っている合気道の教室にお邪魔しました。みんな真剣に合気道を学び、その意味を知りました。
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 相手を攻撃するのではなく、相手に攻撃の気力をなくさせる武道。まさに平和の武道を学んでいました。
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 そしてそれに続いて、青年海外協力隊東ティモール隊の8人の皆さんとの交流会でした。
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 でもただ「質問コーナー」にしても堅いだけです。グループに分かれてワークショップ形式にしました。まず最初は「東ティモール人として、東ティモールを売り込め!」という指令。この国のすばらしいところ2つ、ちょっと気をつけるところ2つ、そして紹介のキーワードを話し合ってもらって、発表するという形式でした。
 続いて「国際協力の魅力」そして「日本の皆さんに願うこと」。
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 やはりみんなの意見は「国際協力は人を育て、自分を育てる」というところ。大切な自己実現の場所として、そして、大切な人と人とのつながりを創っていく。それによりその国のある人の人生や考えかたに変化が出る。その相互作用がすばらしいと言うところが国際協力の魅力。
 そして日本の皆さんにはもっともっと東ティモールに興味と関心を持ってほしいということでした。
 すばらしき協力隊の人々の生き様に多くを学びました。
 
 そんな夜、町の中でなんとレゲエのライブが大々的に開かれていました。
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 それは国会議事堂の中庭。すごすぎます。こんな時代が東ティモールに来たんです。おそらくトニーというこの国唯一の歌手だと思いますが、23時近くまでガンガン重低音を響かせているその場所にいると、この国もこんなふうに活気が出てきたんだなあ、と思います。
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 そして若者たちはやはりその踊りの中に混ざっていきました。
 本当に心の壁のない人たち。完璧です。
 明日は孤児院、ホープに出かけます。
桑山紀彦

東ティモール、3日目」への5件のフィードバック

  1. 皆さん積極的に関わっていこうという姿勢ですね。
    心を開けるって、すごいことだなと感じています。
    プログラムも充実していて、まさにスタディーツアーですね。

  2. 私が2004年にスタディツアーで行った時は、首都ディリの道路は、センターラインどころか、信号ひとつありませんでした。
    街灯もなく、夜はほとんど真っ暗で、「夜でも外を歩ける」というのが、当たり前ではないことを知りました。
    なんと!!
    夜中までライブですか!?
    少しずつですが、東ティモールも、変わっていきますね。

  3. 国際協力は、「人を育て、自分を育てる」そして人と人のつながりを創る。世界中を豊かで平和に出来るということですね。
    それを実践する地球のステージの活動。
    改めて気づかされました。

  4. 桑山先生
    昨年の6月は、学校で講演をしてくださってありがとうございました!
    しかも、今回の東ティモールでの活動に、大切な教え子が参加させていただいているというご縁に深く感謝しております。
    「参加されているみなさんとともに自分を大きく広げてくださいね!活躍を楽しみにしています!」

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