今日は、名取市で第2回目の上映会でした。
9月1日、仙台市で初回の上映会がありましたが、その時はまだS.E.N.S.やS.E.N.S.カンパニーの曲ではなかったので、今回が最終完成版の初披露になります。
あえて名取市で、地元での上映会としました。
それは、やはり地元の、特に閖上の人々に見てほしかったからです。そして市長さんが奥さまと一緒に来てくださりました。
嬉しかったですね。やはり、市長さんが書いてくださった市報のコラムのお陰もあって、何人かが当日に来てくださりました。その市報の内容をお伝えしますね。
震災から2年7カ月経った今も「閖上が怖い・海が怖い・閖上に行けない・水を見るのも嫌だ」と津波の恐怖から抜け出せずに悩んでいる人たちが多くいます。このような中で「しっかりと現実と向き合おう。今、想像力を取り戻すことで津波のを乗り越える」との思いで、映画「ふしぎな石」が撮影されました。制作は震災以降、被災者の心のケアに取り組む心療内科医の桑山紀彦さん。その活動についての評価はさまざまですが、海外での紛争地や大規模災害の被災地で数多くの経験を積み「震災を忘れようとするのではなく、正面から受け止めて乗り越えていくことが重要」との思いから、被災地の子どもたちを集めたワークショップを開きました。子どもたちは粘土で震災前のまち、震災の日のまち、未来のまちの3つをジオラマで作り表現していく過程で、恐怖心がなくなり希望を持って前を見ることができるようになったといいます。
映画「ふしぎな石」では閖上に行くのもいやだった、という子どもたちが、ロケ地の閖上で実に伸びやかな演技を見せてくれています。海に対する恐怖感を持っていた子どもたちが釣り船に乗って沖合に出て、海からふるさと閖上を見るなど、その感想を聞くと「楽しくって、閖上ってこんなにすてきなまちだったんだなって思いました」。
日本には「時が解決してくれる」と、そっとしておくことが一番いいという考え方がありますが、桑山先生は「怖くて直視できないものがあるのは不健全なこと。ずっと避け続ける人生よりも、恐怖体験を直視して乗り越え、心の自由を取り戻すことこそ大切」と説いています。桑山先生の活動には、多くの大人たちから「つらいことをわざわざ思い出させないでくれ」などというクレームがあったようですが、閖上でこの映画に挑戦した子どもたちの元気な姿こそがその答えになっています。実に貴重な素晴らしい挑戦です。この映画の特別試写会は、11月3日(日・祝)午後6時から文化会館で。
閖上の復興事業は苦戦しております。事業認可の見通しすらいまだという産みの苦しみが続いております。子どもたちにならって、生き残ったわたしたちに託された復興を実現してまいりましょう。
今日も4人の子ども俳優たちと、小齋さん、丹野さんが来てくださいました。
みなさん、りっぱな挨拶をいただきました。
感想のアンケートは高い回収率はいつもなのですが、その98%が「たいへん良かった」のこりが「まあまあよかった」で、非常に高評価でした。
やはり、一番多いのはこどもたちのはつらつとした演技、そして丹野さんの語りです。圧巻ですね。みんな丹野さんの言葉に涙し、子どもたちの演技に励まされていらっしゃいました。
現在ベルリン国際映画祭、シアトル国際映画祭、夕張ファンタスティック映画祭にエントリーしていますが、公式上映になることを願っています。
是非みなさんの街で、この映画「ふしぎな石」を!
桑山紀彦
名取市での好評、何よりですね!良かったです。
4人の名俳優の今後も楽しみにしています。(^^)
国際映画祭の反響が楽しみです。
11月2日に行われた仙台市保育所連合会の講演会で地球のステージについて知りました。
特に震災に関連したことについては身近な問題について取り組んでいかなければならない事、自分自身の心にもケアをしつつ進まなければと改めて感じました。この映画もぜひ拝見したいので上映されることを願っています。