ついにサンボアンガに降り立ちました。
26年が経ち、あのロエナスが帰っていったと聞いて涙に暮れながら何もできなかった日から数えて26年目。初めてサンボアンガの地に行くことができました。これまで続いてきた内戦は停戦を迎えたのですが、依然として外国人をターゲットにした誘拐が頻繁に起きています。加えてミンダナオでは爆弾テロも起きている為、フィリピン人でも、サンボアンガに行くと伝えると、えっ?という顔をします。だから迷いました。しかし、権平さんのご主人が警官で、相談したところサンボアンガに同郷の警察官がいるということで、護衛して頂けることになりました。
そして降り立ったサンボアンガ。
全く外国人の姿は見られません。誘拐とテロを恐れてもう誰も来なくなっているのです。
そして出迎えてくださったのは地元警察のアレン大尉と、ジェリコ中将。ジェリコ氏は完全に武装していて、胸に拳銃、肩にはマシンガンを備えていらっしゃいました。護衛は完璧だと思いますが、続く緊張を感じました。
しかし長居はできません。主要なところを駆け足で回ります。でも、そんな緊張とは裏腹にサンボアンガの人々は極めて優しく、そして明るい笑顔を見せてくれました。おそらく外国人が来なくなって少々寂しかったのだと思います。一目で日本人とわかる僕たちを優しく出迎えてくれました。
まずは行きたかった市庁舎。
旧スペイン統治時代の建築です。そしてピラール砦の礼拝地へ。
そこで幾人もの家族に出逢いました。そして思えてくるのが、ロエナスでした。今は35歳。結婚していれば小学生くらいの子どもがいるはずです。そんなロエナスの面影を求めてずっと礼拝所にいました。
不思議なもので、ひょっとしたらこの人がロエナスかな、などと思いながら、不思議な時間を過ごしていました。
きっとこの故郷に戻って、今頃は幸せに暮らしていると心で祈りながらの滞在でした。
そして、海岸通りへ。
マニラでいえばロハス大通りですがサンボアンガにもジャスティス通りという海岸通りがあるのです。そこである家族にで逢いました。優しい笑顔、そしてロエナスくらいの少女が中にいました。こうやって人生は続いていくんですね。
今もこのサンボアンガに生きているであろうロエナスが、幸せでありますように。
さて、フィリピン篇はその映像が大きく変わります。今回雨期のフィリピンの天気を縫いながら「晴れ女」あきちゃんの念力の威力を受けながら撮りためた映像の数々を使っての新「フィリピン篇」。8月から公演開始です。
請うご期待。
桑山紀彦
追記)サンボアンガは現在も「渡航の延期をおすすめします」という外務省からの通達がでている地域でもあります。今回は武装警官二人の護衛を得て、短時間の滞在に留めましたが、観光旅行で行ける場所ではないと感じました。慎重な判断が必要だと思っております。
ロエナスの故郷に行くことが出来ましたね。
風船を持ったロエナスの笑顔が忘れられません。
武装警官に守られながら… 今回の映像は貴重ですね。
お二人が無事に戻れてよかったです。
くれぐれも無理をなさいませんように。
「地球のステージ」の原点とも言えるフィリピン~ロエナス~
あの子に会わなければ、こんなにも長く続いている「地球のステージ」活動はなかったのですから、フィリピン訪問は感慨深いものがありますね。
桑山さんの活動の原点を見たくて、2007年にフィリピンへ行きました。帰国する直前、マニラのロハス大通りを通ったのを思い出します。
アリッサに会えたように、ロエナスにも会えるのかしらと期待しましたが・・・
最近では、ライブステージを見る機会を逸していますが、9月には何回かステージを見させてください。新しいフィリピン篇、楽しみにしています。
明ちゃん、桑山さん、お待ちしています。
きれいな街並みの写真を見る限り危険な所には見えませんが、やはり日本は平和なんでしょうか?
思いも新たなフィリピン篇期待しています。