皆さん、こんにちは。桑山紀彦です。
今、東ティモールのバイロピテ診療所で働いています。
院長のダン先生は今年もアメリカには帰らず、一緒に診察を担当しています。
今は雨期で、じめじめして気温は毎日32度を超え、最高に病気がまん延する時期です。毎日ダンが150人以上、僕が50人以上を診察していますが、マラリア、デング熱、チフス熱の患者さんと、圧倒的な広がりで迫ってくる結核に毎日悩まされながら過ごしています。
今日は、バイロピテで働いている日本人スタッフ(奈実香先生ではありません)がマラリアの診断となりました。僕が診察し、顕微鏡も確認しましたが卵型マラリアがばっちりと赤血球内に観察されました。
最近は特効薬、Co-Artemがあるのでそれを処方し、解熱剤を使って休んでもらい、買い物も出来ない高熱(ほぼ40度)なので、食料を提供して見守ることとなりました。
もうロシアンルーレットのように、自分が刺された蚊の中にマラリア原虫が入っているか、冷や冷やドキドキの毎日です。
やはり雨期の病気のまん延は冗談ではない世界です。
それでも、我がスタディツアーのメンバーは元気に毎日のスケジュールをこなし、日々エキサイティングな視察をしてくれています。
昨日は医師になって2年目の中川医師(参加者)と共に、極度に膿のたまった乳房の切開と排膿処置を行いましたが、70ccも出ました。さぞ痛かったでしょうけど、今日は笑顔で赤ちゃんにもう片方のおっぱいで哺乳してくれていました。
国際医療支援を考えている中川医師にはいい刺激になったかもしれません。
明日は最終の夕食なので、アイダ医師と共にダン先生の新居で小さなパーティです。なんと「地球のステージ3」の締めくくりで出てくるジム医師も来てくれます。
そう、「3」を観た人はご存知、僕の骨折を整復し、「自分が病気の時こそ、この国から逃げてはいけない」と教えてくれた恩人です。
近況をまた報告しますね。
「地球のステージ」でこの診療所に派遣して、もう8ヶ月を過ごしている奈実香先生も元気です。毎日モバイル・クリニック(移動診療)に出かけ、笑顔です。
いい仲間に囲まれて、いつものようにバイロピテで診療していますが、31日の朝には関空に着いています。皆さんもいいお年を!
くわやまのりひこ
待ってました・ティモールからの第一報!
今回もとても忙しい支援活動ですね。
多くの患者さんが待っていて目がまわるでしょう。
30度を超す暑さが伝わってくるようです。
みなさんお元気のようで安心しましたが、
Dr.Kは蚊に刺されたのですか?
マラリアに感染されないことを祈ります。
また、水にもお気をつけください。
ダン先生の新居はどんなところなのでしょうか。
アイダ医師やジム医師もそろって、さぞにぎやかなことでしょう。今回は先生たちが大勢ですね。
日本はほどよく寒いです。どうぞお気をつけて。また報告楽しみにしていますよ!