今日は、海での撮影でした。
「不思議な石・完結版」の制作も中盤を過ぎて、いよいよ今日は佐藤太(ふとし)さんの船に乗って外洋へでるシーンです。
「向き合う」心の作業も、この外洋へでるシーンがとても大切。なぜならば、被災した人々が、いつかは海に出られるようになって欲しいからです。子どもたちのたくましい力を借りることになりました。
太さんはあきらめずに釣り船を復活させた英雄です。今日は子どもたちとのやり取りで実に二十数シーンを撮りきりました。すごいパワーです。
(佐藤太さんと船)
何よりも里咲さんと冬馬君の明るいノリ。陽向さん一花さんのしっとりとしたセリフ回しに感動しながら、洋上のシーンを撮りきりました。
(里咲さん、冬馬君)
実は、15時までずっと曇りだったのです。でも、何と撮影が始まるとみるみる晴れて、こんな青空に拡がっていったのです。それはまさに、天国人のぼっていった900人近い閖上の人々の魂が、確実に晴天を呼び込んでくれたものと確信しました。またしても奇跡が起きたのです。
毎日毎日曇天で撮影、どうしようかと思ってたのにこの青空。
やっぱり天国にのぼっていった人たちが、
「映画に期待してるよ。青い空をみんなで創ってあげたよ。」
と言って下さいました。
すばらしいシーンの連続でした。なかでも里咲さんと冬馬君の会話。
里咲 海っておおきいね・・・。
冬馬 大きいね。
里咲 こんなに大きな海が、10Mにも盛り上がっておそってきたんだね。
冬馬 うん・・・。
里咲 すごい力だったんだね。
冬馬 うん・・・。
里咲 冬馬・・・、うらんでもしょうがないかもね。
冬馬 ・・・うん・・・そうだね、里咲ちゃん。
里咲 なんか、わかった気がする・・・。
冬馬 え?何が?
里咲 うん・・・。前に進む、って意味かな・・・。
そして陽向さんと一花さんの会話。
陽向 海ってきれいだな~
一花 きれいだね。
陽向 たくさんの命、持ってったけどね。
一花 うん。
陽向 やっぱりこんなにきれいだったんだ。
一花 昔と同じ!
陽向 みんなにも見せたいよ。
一花 うん、見れば、気持ちが前に進みそうだね。
(陽向さんと一花さん)
が、最高に涙涙の感動シーンでした。
ぜひ、完成を待っていて下さい。
桑山紀彦
奇跡の晴天!素晴らしいお天気になったんですね。
太さん、相変わらずカッコイイですね。
海の素晴らしさを語って、前に進めそうだね、と語るところ。
うるうる来てしまいます。
みんなが海を見られるようになりますように。心から願っています。
4人の子供たち…じゃなく俳優さん達に、NUFF RESPECT!
抜けるような青い空のもと子供たちの明るい自然な笑顔になぜかホッとした気持ちになりました。