子どもたちの動き

現在スカイルームは最終段階に入り、心のケアの最後のテーマに取り組んでいます。

 最終のテーマは「演劇ワークショップ」でした。
 しかし実際にオリジナル脚本「星に昇った少年」に取り組むと、セリフが多い、長いという悲鳴が聞こえてきます。そうですね、月曜日の下増田チームはたった5人で組んでいます。10人の文化会館の半分。つまり単純に考えるとセリフは2倍です。
 みんなやる気はあるけれど、現実問題ついて行けないというのが本音です。
 特に大変なのがおばけ役でもある海斗君。主人公らしく、あまりにセリフが多くて、下増田チームとしてはともき君がもう一杯一杯です。
 そこでみんなに問いかけました。
 「どうする?できる?」
 すると4年生の野乃花さんが言いました。
「じゃあ、さ、言葉だけにしようよ。朗読劇とかはどう?」
「それいいね~」
 みんな救いを得たようでした。さすが、こういった自主的な方向性が出されることがうれしいものです。決してやらされているのではない、自分たちで考えてやっている印です。
 そこで提案しました。
「じゃあ、みんなラジオドラマにしよう!」
「ラジオドラマ?」
「そう、効果音も自分たちで入れながら、臨場感一杯のラジオドラマだよ!」
「それいいかも~!」
 みんなが賛成してくれました。
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 と言うわけで一気に演劇はラジオドラマ制作に変わっていきました。無理強いはしません。できれば振りのある「演劇」にしたかったけど、みんな限界があります。それを見すえた上で方向を変えました。
 でもラジオドラマは「声、音だけ」なので、余計にセリフに気持ちを込めないと平板なものになってしまうのです。みんなにもそれが伝わったようで、良い感じのセリフ回しが始まっていきました。
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 これはすばらしい展開です。
 今後も他のチームに問いかけていかなければならないと思います。
 みんな、SE(音響効果)と共に、がんばってつくっていこう!
桑山紀彦

子どもたちの動き」への4件のフィードバック

  1. 子どもたちが解決策を生み出していくところがすごいですね!
    柔軟に受け止めて、ラジオドラマという方向転換をする桑山さんも流石です!
    子どもたちの取り組みの様子が一つのドラマですね。
    3月末の完成を目指して楽しく取り組んでくださいね。

  2. 心のケアが目的だから、何よりも子供のやる気の喚起が第一。
    子供の思考能力も拡がることでしょう。
    全柔連は見習わなければいけませんねぇ!

  3. 臨機応変 柔軟に動けるっていいですよね。それが なかなか出来ず問題が生じる事がよくあります。読売新聞の桑山さんの記事を職場のみんなに、何気なく、謙虚に、でも 天狗になって見せました。

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