イスタンブール空港で片野田さんと合流し、二人で向かったのはエラズーという巨大被災地の中の空港でした。エラズーが近づくと雪をかぶったトゥンジェリの山脈の手前に大きなケバンダムの湖。何と美しい光景でしょうか。
被災地に降りていきます。
このエラズーの街は2年前の大震災の震源地でもありますが、今回の地震ではそれほど大きな被害ではなかったのでここが支援の拠点となります。
さっそく片野田さんが一生懸命手配した今回の支援物資の確認に向かったのはアシオグルさんが営む卸問屋さん。そこに既にパッケージされた支援物資が山積みになっていました。白い箱は食料品の詰め合わせ。そしてもう一つは日用品の詰め合わせです。
現在大統領選挙のまっただ中のトルコは、急激なインフレによって物の価格が普通に2倍、3倍となり、現地通貨トルコリラも「暴落」と言っていいほどの状態。そんな経済状況の中で発生したこの大震災。まずは日常生活の基本的な支援としての物資配給が今回の目的なので、明日からこれを積んで村への配給に出かけます。
トルコ在住の片野田さんの手腕で段取りは正確かつ順調。これが今回「地球のステージ」に寄せていただいた募金によって購入することができた物品です。
明日は陸路、被災地の中心に向かいます。
桑山紀彦