体育館のトイレに入ったとき、一瞬病院にいるのか、と思いました。病院のトイレは飾りはないけれどきわめて清潔です。心なしか花の香りがしていました。
玄関が美しい中学校はいくらもあるでしょうけれど、決して目立たない、ある意味来客には縁遠い体育館のトイレが美しいことが、八戸第二中学校の生徒さんの素晴らしさを端的に写し出していたのです。
大越先生が八戸東中で見て頂き、異動されたこの第二中でも呼んでくださいましたが、コロナの影響でこの2年間は難しい年が続きました。そしてついに3年目、3回目の公演となりました。でも2年間空いたので、生徒さんたちは全て初めて。だから1番に戻って原点回帰です。
トイレで驚いたのも束の間、次に驚いたのは拍手の強さです。暖かい、気持ちのこもった拍手をする心優しい中学生に励まされました。実は音響のトラブルが公演中に2回ほどあったのに、それに影響されることなくまっすぐ公演に集中できたのは、この拍手のおかげです。
そして拍手で驚いたのも束の間、次に驚いたのは質疑応答で語られた質問のレベルの高さです。真面目なことを聞くと、冷やかしの空気が流れる中学校もありました。でも二中は全ての質問に生徒全員が納得し、うなづいている空気が伝わってきます。だから質問がぶれていない。
感動の90分間でした。
片付けていると、
「サインってもらえますか？」
とやってきた生徒さんたち。本当に心啓いています。
校長先生も担当の田中先生も最後まで嬉しそうに「生徒さんたちを」見ていたのが印象的でした。八戸の先生たちは、本当に楽しそうに先生をされているのがうらやましく思いました。
八戸は初便で飛んで最終便で帰るので、結構時間があります。
今日も火曜日なので「洋食たら福」は定休日でしたが、会いに行ったら袴田さんが掃除していて念願の再会。そして初めての熊八珍。ここはおいしかった～!
桑山紀彦