広島県三原市には木原先生がいらっしゃいます。
地元医師会長を続けながら、仲間と一緒に毎年ステージを呼んで下さり、今年で6年目。今年はついに地元の第二中学校での公演となりました。
これは木原先生はじめ実行委員会皆さんの願いでした。つまり「地元の中学校の体育館で、生徒たちに全員参加で見せたい」という願いです。
今日はその願いが校長先生の強力なリードによって叶いました。しかもその場に市長さん、教育長さんが最後まで見ていらっしゃるという、通常では考えられない展開でした。
生徒さんは見事に落ち着いて聴き、最後にはギターを練習中の有志生徒さんたちが壇上で「故郷篇1~ねがい」の伴奏をするというこれまたすごい展開までやり遂げました。
4000回近くやって初めての経験でしたが、なかなかにいいものです。映像は前もって送っていただいた生徒さんたちのの日々の写真をつないでビデオにし、上映しました。
実行委員会の皆さんの熱い思いに寄って実現した6年目、学校を舞台にした公演。市長さん、教育長さんも最後までいらっしゃったので、来年以降の展開がとても楽しみです。
実行委員会の皆さんはみんな2011年3月11日の津波以降、何らかの形で被災地に出向き、現地を支援してきた経験の持ち主でした。木原先生、真理さん、理恵さんは僕のクリニックに来て下さいましたが、みんな必ず被災地のどこかに行った人々が、三原の町で集まり実行委員会を形成していったのです。
とても辛い経験だったけれど、こうしてその後の人のつながりと活動の礎になった3.11。この絆はずっと続いていくものだと確信した1日でした。
桑山紀彦