コロナ禍であっても毎年公演が続いている都立高校が2校あります。1つは三田高校。目の前に東京タワーがそびえ立ちます。そしてもう一つが今日の本所高校。目の前にスカイツリーがそびえ立っています。
今年は何と連年通りに2学年が体育館に集まれるまでになりました。感染者数は激減し、オミクロン株も一部騒ぎ立てている傾向がありますが、冷静に考えれば「通常通りの生活を続けていくこと」で十分対応出来そうな様子が見えてきています。
今年は2番の演目ですがあえて「自転車日本一周篇」を入れました。でも話している最中に、
「もうこんな時代ではないのかもしれない」
「旅とか言っても今の高校生には全然ピンと来ないかも知れない」
と自問自答してしまいました。
ところが公演が終わって片付けていると、一人の男性教諭が近づいて下さり、
「いや~、毎年感動いただいています。生徒たちはこの公演から多くの者を感じて、将来に活かしています。実際にステージのおかげで国際関係に進んだ生徒もいるし、大学に入って色んなところを旅したい!と熱く語る子どもたちもたくさんいます。」
嬉しかったですね。自転車日本一周篇で伝えたいことは、時代が変わってもちゃんと伝わるものだと教えて下さいました。そして最後に、
「ところで一つだけ質問なのですが、なんでご両親は桑山さんが戻ってくる時間がわかったんですかね?」
確かに…。
「それは、親としての「勘」が働いたのだと思いますが、もう一つ、当時の高山本線は名古屋から来る列車が、2時間に1本くらいだったので大体当たりをつけていたに違いないんです。」
と伝えると、
「なるほど~。そんな裏話が…。」
と笑顔で応えてくださいました。
是非来年は公演のあとに座談会をやりたいとお伝えすると、
「来年こそはやりましょう!」
とのことで、楽しみです。
海老名への帰路は、芝公園の横の首都高速を走ったので、右にでっかい東京タワーがそびえていました。こうして都立高校がもっと増えてくれるといいなあ、と思いながら帰ってきました。
こうした4日連続公演が一旦終わっていきました。
来週は岐阜の各務原高校と、ついに12月18日(土)は広島県、三原の公演です。まだまだ余裕がありますので、是非三原においで下さい!
桑山紀彦