17年続く高等学校

17年間ずっと呼び続けて下さっている、富山国際大附属高等学校。

倉田校長先生が教頭先生だった頃から現在まで、それこそ昨年のコロナ禍でも対面ライブで実施させて頂いたやる気の高校です。

今日も若干コロナ禍の影響で全学年を半分に分けて、65分公演を2回という変則パターンではありましたが実施することが出来て、本当によかったです。

倉田先生もおっしゃっていましたが、こうオンラインばかりでは高校の存在理由が消えかねない危惧があります。

「何だ、家にいても授業受けられるじゃん」

という流れがとても気になるとおっしゃいます。学校が学校である所以はやはりそこに空間があり、人が集い、面倒かもしれないけれど、いろんな課題が生じてそれに向き合っていく経験。それも学校の大きな存在理由なのに、このコロナの影響ですっかりそれが失われていっているのではないかという危惧は、高校を運営する身となれば切実な問題だと思います。

だから倉田先生はあえてライブにこだわり、今年もこうして呼んで下さっています。

その気持ちは明日の岐阜市内、済美高等学校の翠先生の思考にも通じるものがあります。

「学校という場でなければ学べないものがある。だから学校は存在し続けるべきだ。」

という思考。

未来を描くハリウッド映画のように、いつも家にいてオンラインで全ての授業が提供され、バーチャルではあるけれど部活動でも、みんなとサッカーボールをけったつもりになって「よし」とする世界が来るのでしょうか。

コミュニケーションがどれだけデジタルツールで変革されようとも、生の音楽を目の前で体験する「地球のステージ」はやはり意味があると、倉田先生は考えて下さいます。

そして交流会。とても活発な議論と共に、もう既に思考が大学生に近くなっているこの高校の生徒さんたちにふれると、倉田先生が目指してきた教育の実像が見えてきます。

是非また来年も読んで下さり、青森県八戸市にある八戸聖ウルスラ学院中学高等学校と共に18年目を迎えられることを願って富山市をあとにしました。

今日は故郷高山に泊まりです。お袋、兄貴に会えて色んな話が出来ました。明日から、岐阜市、山形県鶴岡市、東京都墨田区と3連続公演が続いていきます。

桑山紀彦

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