川治教育長は熱い気持ちを持ったこの街の教育長です。
同じく本巣が実家の翠先生のつながりで川治教育長が以前「地球のステージ」をご覧になり、
「本巣の子どもたちにこれを見せよう!」
ということで3年で全ての中学校を一巡するという公演が始まったのが5年前。昨年はさすがにコロナの影響で難しかったのですが、今年は対面での公演ができました!
今日も全校を2つに分けて60分の短縮版ではありますが、最近の60分公演の内容として、
「短い放浪篇~フィリピン篇」
「パレスチナ篇~ガザ50日戦争版」
「アフガニスタン篇」
これでゆうに60分を少し超える内容になっているので、この3日間の中部連続公演はほとんどこの内容で公演しました。さすがに3日間で7回の公演、全て同じ内容というのもきついですが、幸いなのは聴いてくれる子どもたちは毎回違う反応を見せてくれるので、全然苦にならないものです。
今日は本巣市立真正(しんせい)中学校でしたが、後半の公演の時最後の挨拶に立った女子中学生が、全く書いたものも読まず、その場の感想で世界の子どもたちの様子~困難とそれでも立ち上がる勇気と強さへの感動を語ったあとに、「ガザ50日戦争版」での桑山の付言に対して、
「自分たちも“合わない“と思う人に会った時に、その人を攻撃するのではなく、どう協力してうまくやっていけるかをちゃんと考えたいと思った。」
と感想を述べたことに感動しました。
なかなか自分たちの学校の日々に落とし込んでの感想を語ることは難しいものです。しかもみんなが聴いている前での発言だから相当気を遣うはず。それでも彼女は勇気を出してこのことがを語りました。
自分の学年に存在する課題のようなものがあったのかも知れません。その勇気と優しさに本巣の豊かな未来を強く感じました。
こうして3日間にわたった中部地方ツアーが一旦終わりました。
やはり熱き善き人々との出逢いがあり、多くの人々に支えられて「地球のステージ」公演をさせて頂いていることが、よくわかりました。
明日は日曜日だけれど外来を行い、夕方には新潟に向けて出発。新潟(新発田)~茨城(結城)公演のミニツアーに出かけます。
桑山紀彦