映画制作ワークショップ2週目終了

今日は山口県和木町のステージでした。

 和木町は広島県との県境にあって、すぐ横が岩国市です。人口6000人。小さな街かもしれませんが巨大なコンビナートや工場が多く、独自の財政運営ができる豊かな街です。
 ここには幼稚園、小学校、中学校が一つだけだから、みんなもう小さい頃からの顔なじみです。ずっと一緒の環境で育ってきた子どもたち。そして目の前には海、街の北側には小瀬川が流れています。そして少し離れたところに広島市があり、みんなお休みのときには広島市に遊びにいったりします。
 ここまで書くともうお分かりですね。そう、何もかもが閖上地区と同じです。
 人口、敷地面積、教育環境、地形…すべてが閖上でした。だから願わずにはいられない。
「津波なんて絶対にこないんだ、とは思わないこと。」
「もしも津波の危険性があったら、どんなに家に大切なものを残しているとしても取りには戻らないこと。」
 誰かが伝えることで、遠い記憶の彼方にそれが暗記され、いざという時に、
「そういえば昔そんな話を聞いたぞ。よし、安全が確認できるまで山の方にいよう。」
 と思えて助かる人が出るかもしれません。人は学びながら生きていくものでしょうから。
 そんな和木小学校5、6年生、和木中学校のみんなとのステージでした。
7:13-1.jpg
 山口県はどこでやっても子どもたちが落ち着いています。今回もとても良く聞いてくれました。そして一番驚いたのは、最後の拍手の時、桑山が舞台中央に来てお辞儀をして拍手が盛り上がったあと、上袖にはけたのにも関わらずもう一回拍手に盛り上がりの山が来ました。
「なんで?」
 と思ったらびっくり。客席半ばにいる音響の田原さんたち、そして映像の明ちゃんたちにも拍手を向けていたのです。これにはびっくり。そんな賞賛を投げられる子どもたちにあったことがなくて。
 これが山口県。弾丸赤木がすぐに舞台上に飛んできて、
「ホレ、やっぱり山口の子どもたちは見事じゃ。ワシはもう心から感動したっちゃ!」
 まさに異論なしでした。来年も呼んでほしいなあ。和木町。
 さて、そんな山口に日帰り公演とはいえ、今日も夕方は箱塚屋敷の仮設住居に住む子どもたちとの映画制作ワークショップです。
7:13-2.jpg
 とにかくこの2週間で学んだことは、
1)目線を意識する
2)心を込める。なりきる
3)カチンコが鳴って2、3秒あけてから演技を始める
4)最後の演技が来たら、そこでフリーズして我慢。そして「カット!」の音で解放
 といった項目です。
 みんな一生懸命学び、素晴らしい演技の数々でした。
7:13-3.jpg
 いよいよ来週からは外での演技、撮影、そして子どもたちとのシナリオつくりの勉強です。そして7月最終週からは、いよいよ15分ものの本番。「不思議な石」の撮影開始です。
 まだまだスタッフ募集しています~。
 誰か来て~!!
桑山紀彦

映画制作ワークショップ2週目終了」への2件のフィードバック

  1. 全く。我が故郷、山口ったら。山口の後輩達、素敵スギです! 山口を離れてみて山口県人の素晴らしさを痛感!私の父を筆頭に(^-^)(悪いことする人もおるけどね。) 最後の拍手なんて前の席の小学生はスタッフ席を振り向いて拍手してました。この素晴らしい子供達 家庭は勿論ですが、先生がたも素晴らしいみたいです~。子供達、町であっても挨拶するんて! お金持ちの和木町。心も豊かなんじゃね。
    映画の撮影 行きたい。

  2. 山口県は 日本の歴史を作ってきた土地柄。
    きっと、よき伝統や気該、誇りが脈々と引き継がれているのでしょうね。
    中央の先生方も見習って下さい!

弾丸赤木 へ返信する 返信をキャンセル

あなたのメールアドレスは公開されません。必須項目には印がついています *