今日は写真撮影ワークショップの最終日でした。
この5週間、子どもたちは(株)カシオ様から頂いた55台のデジカメを使っていろんなものを撮影してきました。
それぞれの回にテーマがあったので、あるときはやりやすく、あるときはやりにくかったようでした。特に「すてきな風景」が最も難しく、「自分が好きなように撮る」というのが一番やりやすかったように思います。子どもたちはずいぶん身近にデジカメを感じてきていたようですが、いざ自分で撮影となるとなかなかに難しいところもあった様子。でも、みんな一生懸命頑張りました。
そんな中で文化会館チームの冬馬君が言いました。
「俺たち本当に大丈夫。津波のこともほんと、大丈夫だよ。」
そうですね。そう言ってもらうためにこれまで1年以上にわたってみんなとやってきたワークショップでしたが冬馬君、最後のテーマが残っているんだ。それはね、「演ずる」と言うこと。
来週から始まる映画制作ワークショップはまさにこの点に焦点を当てています。
これまでは自分の被災体験、自分と津波との関係を煮詰め、表現してきました。これからは人の津波体験や想いを「演ずる」のです。これはよほど心の整理ができていないと、よほど落ち着いた気持ちになっていないとできません。だから、今からの時期にそれを行うのです。
その「演ずる」中で創られていく短編映画を通じて、本当に心の中が「大丈夫」になるように、私たちは長い年月をかけて取り組みます。
どうぞご支援ください。
桑山紀彦
「演ずること」とは自分の体験を客観的に見て語れるということでしょうか?
すごいことへの挑戦ですね。
子供たちが、この高いハードルを乗り越えることを祈っています。
津波から一年以上が経ち、子供たちがこのタイミングで
「演じる」意味はきっと大きいことでしょうね!
完成した短編映画を観られるのを楽しみにしています。
心の状況を見極めながら、
一段づつ階段を上っていくワークショップに、
いつのまにか、引き込まれています。
子どもたちは桑山さんやスタッフ、周りの人々に見守られているから、
短編映画を、みごとな作品に仕上げてくれることでしょう。
参加できる子どもたち、ほんとに良いなぁ~と思います。