第1回語り部の会

今日の閖上は、ちょうど良い気温と少しの風ですがすがしく感じました。

 朝の10時、「閖上の記憶」を開けました。
 30畳の室内に入ると、なぜか妙に落ち着きます。ゆっくりとお茶の準備を始めると、人が入ってきます。
「どちらからですか?」
「地元です。こちらは八王子から・・・友達が訪ねてきたんで案内しているんです。」
 そう、閖上の方が友達を案内しがてら「閖上の記憶」によるというパターンが多いのです。だからとにかく最初は、
「地元ですか?閖上ですか?」
 と聞くようにして行くべきだということを学びました。
 その後、九州大学医学部麻酔科の先生が、ロシナンテスの川原先生の知り合いだということで訪ねていらっしゃったり・・・。岩手、新潟、帯広、横浜、埼玉・・・。あらゆるところからいらっしゃいます。
 「ここを開いて良かったなあ」
 つくづくそう思いました。
 そして午後の2時30分からついに第1回目の「語り部の会」が開かれました。今日は遺族会会長であみーずのメンバーでもある丹野祐子さんです。
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 日和山でちらしをまき、大声でアナウンスするんですがなかなかたくさんの人が集まるという感じにはならなくて、丹野さんには本当に申し訳なかったのですが、それでも数名の方がしっかりと聞いて下さいました。何より、僕やリンリン、ケンケン、明ちゃんがきちんと丹野さんの「あの日」のことが聞けて良かったと思いました。
 丹野さんはとにかく語りがうまい。
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 数字のデータもちゃんと持っているし、何より筋道がしっかりとしていて気持ちにすっと入ってくる「語り」をしてくれます。
 これは、たくさんの人に聞いてほしい「語り」だと思いました。その意味では、今後丹野さんがたくさんのところで語っていけますように・・・。
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 あとGWでは、何回か語り部の会が開かれます。「誰が語る」とはいいません。あの日、閖上や下増田にいた人はみんな「語り部」ですから。
 でもとりあえず1日、5日、そして6日には語り部の会が「閖上の記憶」で開かれるので、ぜひいらして下さい。
 1日、5日は午後2時30分から。6日は不定期ですが何回か行います。
「閖上の記憶」がこうしてゆっくりとその意味を自ら見いだしていけますように・・・。
 まだ「番人」が見つかっていないのが残念です。
桑山紀彦

第1回語り部の会」への3件のフィードバック

  1. こんにちは、大阪府のかんです。しばらく、こちらのブログを見ないで過ごしていました。
    3月が近づくにつれてTVなどで「あれから1年」の言葉が増えて、なんか意地っ張りになってました。
    先日、支援レポートが届きました。わずかなことしかしていない私にまで、ありがとうございます。
    「閖上の記憶」ができたこと、石巻ツアーで子ども達が交流したこと、良かったなぁと思います。
    とにかく皆さん、元気でいてください。

  2. 「閖上の記憶」も「語り部の会」も地道にやっていると、口コミで情報が伝わり必ず前進します。
    少しづつ、少しづつやっていきましょう。

  3. 丹野さんのお話、伺いたいなと思います。
    連休中は無理ですが、「閖上の記憶」を訪ねる機会をつくりたいです。
    常駐してくださるが早く見つかるといいですね。

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