さて、心理社会的ケアの「スカイルーム」はいよいよジオラマ三部作の最終段階。「未来の街づくり」に入ります。
それは子どもたちが自由な発想で失われた街の再生を考え、社会に問うための大切なステップです。これまで第一部で「在りし日の閖上の街づくりのジオラマ」で見事な閖上の街を再生させた彼らは、第二部で「あの日覚えている光景のジオラマ」で燃える校舎、流されていく人、黒い津波を表現してくれました。
この第一部と二部は2月4日(土)と5日(日)の「閖上さいかい市場」のオープニングに展示されますので、ぜひ近隣の皆さんはおいで下さい!
そしてついに第三段階として「未来」」をテーマに街の復興を形にしていきます。
まず今日はその第一日目。
みんなにまず大きく伸ばした閖上の地図を見てもらいます。そして問いかけ。
「さてみんな、ここに何ができるとみんなは嬉しいかな。」
「あってほしいもの。自分が作りたいものをどんどん出してみて。」
「でも、今度津波が襲ってきたときに守れる街であるということを、アイディアの中に入れてみてね。」
すると、彼らの自由な発想に火がつきます。
「まずは堤防だね。うん、堤防は高い方がいいよ。」
「でもそうすると漁船がでられないよ。」
「だから、ドア付きの堤防をつくるんだよ。二重構造がいいな。」
「あとはその堤防の上に、津波を撃破するロボットを待機させるんだ。いよいよ津波が来たら堤防だけじゃなくてそのロボットが出動することで、津波をたたく!」
「堤防はできれば30メートルはほしいよね。」
「ホント?それじゃあ、あの6階建ての市役所くらいの高さだよ。」
「うわ~高いなあ!」
「それじゃあ、海が見られなくなるよ。」
「そんな時のために、閖上タワーを作るんだよ。」
「ねえ、宗さん、東京スカイツリーは何メートル?」
「う~ん、600メートル越えてるよ。」
「そっか、じゃあ閖上タワーは700メートル!それで海がばっちり見えるよ!」
「学校はお城の形がいいな。なんか特別につくってほしいから。」
「あと、遊園地がほしいよね。閖上ディズニーランド!」
「それから買い物のためには閖上モールがいいな。」
すべてに「閖上」がつきます。彼ら彼女らにとって、本当に「閖上」の存在がどれほど大きいかよくわかります。
そして彼らにとっての防災は、
1)高い堤防で二重に守る
2)ロボット出動で津波を撃破
3)高い建物に避難できるような高層建築
がアイディアとして出てきました。現実、空想入り混ぜてとても素敵な会になりました。来週はいよいよこれを元にみんなでジオラマ制作です。
子どもたちの強い発想力と復興への願いがジオラマに込められて爆発します!
桑山紀彦
単に復元するのではなく、住みやすく災害に強い町作りが重要と言われていなかで、子供の発想は意表をつくものの、あっと言わせるものを秘めています。
自由奔放な町が出来るのが楽しみです。
おはようございます。今日は少し早めの出勤で、もう西早稲田に向かっています。早いけど座れそうにありません(*_*) 子供達が目をキラキラさせながら未来の閖上の街の構想を練っているのが目に浮かびます。堤防は高い方が良い。でも、海が見えなくなるのは寂しい。津波で街が壊されても生まれた時からそこに海があって、存在が当たり前なんじゃね。スカイツリー634mじゃからそれより高いのなんて、日本一も狙うんじゃね。子供達の構想が閖上の新しい街作りに採用されるかも。国や県、設計する人達にみに来て貰わんといけんね。
追伸
途中から座れました。最近途中から座れる日が続いてちょっと朝から幸せです。それがどうしたなんて言わないで下さい。
「熱血教師の会」ですが、”雪をも溶かす”ってほどでのものではないですよ。学園ドラマのイメージで、みなさん見ているのではないでしょうか。学園ドラマの教師像は生徒目線で描かれていることが多く、ドラマ展開もまた生徒目線から描かれているといえます。
教師の世界は教師の目線から生徒を見ているし(生徒のためという言葉とともに)、学校という存在も、生徒から見える学校とは違ったものです。ドラマの制作者たちは、かつて自分が生徒であったころ見た学校や教師にもとづいてドラマを作っていると思います。
時代は古くなりますが、夏目漱石描くところの「坊っちゃん」はそれとは違います。なぜなら漱石自身が四国松山中学の教師をしていたからです。それゆえに”赤シャツ”や”山あらし”が登場し、ユーモアを母体にし、だれも傷つかない形で学園をえがいています。もしこれを真面目に正面から取り組んだとしたら、「門」「こころ」「それから」「三四郎」等のように深刻な問題を提議し教育批判に繋がっていくことでしょう。
ゆえに、ボクが思うに、「熱血教師」のみなさんは多士済々であるのではないかと思えるのです(想像ですが・・・)。
十九人の中のボクが知るところの一人は、奈良女子大学付属中等教育学校の落葉先生です。この先生は口髭をたくわえクマのプーサンのような先生なのです(落葉先生ごめんなさい。ボクのイメージはそうです)。およそ学園ドラマの熱血教師とは似ても似つかない先生です。でも、こころは温かく、秘めた思いを持ち続ける先生のようにお見受けしました。勝手な想像です。
かくいうボクは、その十九人に入れていただいてはなはだお恥ずかしい限りですが(恐縮しごくしごくで・・・トホホホホ)穴があったら入りたい。
そんなボクは、毎週近所のスーパー銭湯に出掛けていくのがなによりの楽しみなのである。
温泉に浸かりサウナで汗を流すと十歳は若返る。それが唯一の健康法とこころえたグウタラ人間なのである。それ以外に運動などはいっさい行わずナマケモノを絵に描いたような日常を送る人間なのである。そうはいっても最近は持病のイボ痔もスーパー銭湯のおかげで痛まないのである。
まあまあ、そんなこんなで、熱血高校教師はドラマのようにはいかないのである。
だいたいイボ痔の「熱血高校教師」はいないであろう。もしイボ痔の高校教師がいたとしても”ドラマ”にはならないであろう。
和歌山 なかお
子ども達の発想をうまく引き出していますね。
どんな町が出来上がるか楽しみです。ロボットも作ってほしいです。
窓の外は雪景色のようですね。寒さが厳しいようですが、どうぞお気をつけて。