村の健康診断

ヘーホー空港に降り立ち、一路ミャッセ・ミャー村に向かいました。

私たちの現地の活動を支えるのはもう4年の付き合いになるイェイェさん。彼女の家でいきなりの健康診断が始まりました。

 

体重、身長、体温、血圧、心拍数、酸素飽和度(SpO2)、血糖値、そしてA1cを調べました。今日は実に50人もの村人がイェイェさんの家に集まってさながら保健室のようです。そして一人一人の村人の肌に触れながら身体が示す数値を拾っていきました。

明らかに男性諸氏は高血圧が多い。場合によっては上が200越え、下も100越えの人が結構な数いました。これは大きな問題です。一方血糖は比較的みんな100前後で落ち着いていましたが、中には空腹時で150を優に超える人もいて、血糖も安心できない状況です。

一方の女性諸氏は実に落ち着いた健康状態。血圧、血糖共に正常範囲を維持していました。この差は何だろう・・・。しばし考えてしまいました。男性の方が暴飲暴食?いやミャッセ・ミャーの男性たちは本当に温和ですから決してそんな生活習慣には見えません。でも明らかに女性よりも男性の方が症状が重い印象です。

一方の女性陣にはSpO2が低く、肺炎や場合によっては結核を疑わせるサインの人も2名ほどいらっしゃいました。聴診してみると確かに雑音が・・・。もちろんこの方々には近隣の病院への受診を直ちに進めてもらいました。そしてたばこを結構な量で毎日吸っていることも肺疾患への影響が出やすくなっている要因だと思います。

それにしてもミャッセミャー村。自給自足で質素かつ謙虚な暮らしだとは思っていますが、一方で、こんなに高血圧が出ていると、やはり冠動脈の不全による突然死が気になります。

今後この健康維持という課題をどうしていくといいのか、村長さんと話し合うこととしました。

桑山紀彦

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