昨日は新潟の木戸中学校、そして今日は長野の長野吉田高等学校のステージでした。
こうして初めての学校がそれなりにちゃんと入っていることは本当にありがたいことです。そしてそれが継続していっていただけるように一生懸命やっていこうと思います。
そんな長野公演の帰り、長野市内、千曲川の決壊により甚大な被害を受けた穂保(ほやす)地区を訪ねました。2,3キロ手前から道路は乾いた泥が巻き上がり、被災地に近づいている感じがしました。そしていよいよ穂保地区に入りました。
絶句でした。
辺り一面、泥を敷き詰めたように街が埋まっています。これほどの泥をどうやって掻き出せばいいのでしょうか。見当もつきません。至る所に浸水した跡がくっきりと残り、それは1メートル以上にも達する高さです。おびただしい泥と、それに必死に立ち向かう地元の人々。
軽自動車のハスラーだから通れるほどに、道の両側には使えなくなった家財道具が山のように積まれています。その光景を見た時、突然涙があふれ、動悸がしてきました。まさに、宮城、名取の隣町岩沼の玉浦の泥出しに行った時の光景が蘇ってきたのです。
そして、口からこぼれる言葉は、
「なんでこんなことに・・・。」
「どうしてこんな目に遭わないといけない・・・。」
「どうすればいい・・・。」
水にさらわれた街は、まさに8年前の津波後の「あの日」そのものでした。
自分ができる精一杯のことをするしかありません。それは、こういった強い台風が生まれる原因の一つ、地球温暖化と気象の変動の原因となっている二酸化炭素の排出を減らすこと。節約、「もったいない」、「足るを知る」・・・。
それを日々の中で実践することが微々たるものかもしれないけれど、こういった被害を食い止める力となると信じて。
桑山紀彦