閖上ジオラマの展開

 閖上ジオラマは、いろんな展開を見ながらも確実に進んできています。

11/2-1

 市役所の友人が動いてくれて、早速名取エアリモールから連絡が来ました。クリスマス商戦のこの時期にどんな展開になるかはまだわかりませんが、確実に「脈あり」です。そして、市役所でも展示させてもらえるでしょう。
 そんな中、今日はけんけん、リンリン、悠ちゃんが真剣に子どもたちと、
「なぜこのジオラマを創るか」
 の再確認のための話し合いを持ちました。
・僕たちは自分たちが生まれ、暮らしてきた街を決して忘れない
・それが例え失われていても心の中に刻み、自分の「根っこ」がどこにあるのかを強く確認する必要がある
・ジオラマを創りながら、自分にとって何が大切だったか。どんなことをよく覚えているかを再確認する。そして、想い出を風化させないように形にするのが「閖上ジオラマ」だ
・さらに、これを広く世に問う。大人にも子どもにもたくさんの人に見てもらい、自分たちのルーツと大切な歴史を心の中に蘇らせるためのツールとなるのだ
・その上で、「3月11日何が起きたか」というジオラマ制作に入り、「未来の閖上はどんな街にしていきたいか」のビジョンまで具体的に創っていこう
 そのために一生懸命創って名取エアリや市役所に展示し、自分たちの存在を世の中にアピールしようというねらいがあります。
 ただ失われるばかりの人生はあり得ません。失ってからこそ得るものがあることを子どもたちが自分の体験として身につけなければ、本当に自信のない子どもになってしまう。それを避けて、少しでも「プラス思考」が持てる心を養えないだろうか。それが「閖上ジオラマ」のねらいなのです。
 そんな30分ほどの話し合いのあとだから、子どもたちはとてもよくこのワークショップを理解して、見事に「路」「海」「河」「田んぼ」を創っていけました。この上にみんなで創ったアイコン(大切に思う家や商店、学校、信号機、歩道橋)が並ぶのです。
11/2-2
 完成間近。もしも展示が可能となったら早速お知らせしますので請うご期待!
桑山紀彦

閖上ジオラマの展開」への8件のフィードバック

  1. 桑山 紀彦 様
    「思い出が風化しないように」・・・本当に大切なことです。
    ジオラマが完成し展示が楽しみですね。
    大勢の方から感激されることでしょう。

  2.   USJ探訪記
     昨年に引き続いてのUSJ(ユニバーサル・スタジオ・ジャパン)の遠足である。
     喫煙や喧嘩などないかと昨年は同僚の中年と園内をブラブラし碌にUSJを見なかった。とりわけ「おじさん」という種族はこういうものを楽しむすべを知らないようだ。そこで今年は単独行動をとることにした。ボクには一人が似合う。(勝手にそう思っている)。
     「ジュラシック・パーク」で列に並んでいると、バッグからビニール合羽を取り出し被る人たちが大勢いた。それほど水を被るのかと、びしょ濡れになる期待が膨らんだ。オレって結構ミーハーなのだ。しかし期待に反して水はそれほど飛び散らず思ったより濡れなかった。なあーんだ期待して損したという感じ。
     「BACK TO THE FUTURE」はデロリアン(タイムマシン)に乗り、太古のアメリカ大陸を横断するというアドベンチャー。ところがこのデロリアン、1mも動かないのである。目の前に太古アメリカが映し出され、そこを飛んでいる感じはあるのであるが、デロリアンは上下に動いているだけで実際は動いていないのが分かるのである。残念、興ざめである。
     「ターミネーター」では、なんでアメリカ人が日本語喋るのと思ってしまう。シュワちゃん、日本語堪能ですねえと思わず突っ込んでしまう。でも、前説のオバサンのプレゼンは楽しい。さすが大阪のプレゼンと思ってしまう。笑いのツボを心得ているのである。
     「バック・ドラフト」は映画セットの説明をしてくれる。危険な炎が燃え盛る中、どのように撮影が行われたのかが説明付きで体験できる。しかし、本番の撮影となったときADが「READY ACTION」と叫ぶのはいかがなものか。全編日本語なのに、なぜそこだけ英語なの。頭の中に「???????・・・・」浮かんでしまう。
     「JOWS」は船で鮫狩りに出かけるのアトラクション。大海へ出たとたん、島の向こうに大阪市のビルが見えるのはなぜ。リゾート・アイランドのアミティ市の沖合いなのではないですか。ここはいったいどこなのと思ってしまう。それも作り物のJOWSを求めて海にでたのですよ。「おい、いったいアトラクションはなんだ」といってしまう。
     今回はほとんどのアトラクションを見て回ったが、全体の感想は、ここは日本で「アメリカ」ではないなあということ。当たり前ですが・・・・。
     何もかもがアメリカ風には作ってあるが、それはやはりアメリカ風でやっぱりアメリカではないのである。
     「見る」と「聞く」では大違い。
     日本を出て、桑山先生のように、世界を見るべきだとつくづく思う。
       和歌山   なかお
     

  3. 子供達が取り組むジオラマ、完成まじか。展示されたくさんの人々にみて貰える日もまじかなんですね。
    決まりましたブログ楽しみにしています。

  4. 20日の広島でのステージ6、楽しみにしています。
    ところで、地球のステージ益田実行委員の一人が地球のステージを教材にして道徳教育の研究授業をやりましたよ。
    http://earthstage.blog62.fc2.com/
    日本のあちこちの学校で、こんな取組みが行われているのでしょうね。
    そう思うと、桑山さん、スゴイなぁ!スゴイことだよなぁ!

  5. 「自分たちが生まれ、暮らしてきた街を決して忘れない」大事なことですね。
    故郷をしっかり胸に刻んでおけば、きっと次の震災ジオラマにも進めるのですね。
    一つ一つ丁寧に取り組みながらジオラマが完成していくんですね。
    展示も楽しみにしています。

  6. きっと明るい色の街が再現されることでしょう。
    展示する時を心待ちにしています。

  7. 閖上ジオラマ・・・桑山さんの報告を読むたび、ワクワクしてきます。
    ジオラマを作ることに、こんな風な意味が込められている。
    それを子どもたちが強制されるのではなく、
    楽しみながら取りかかっていくことができるということが、凄いと思います。
    閖上のジオラマとは対照的な話題ですが・・・
    私も、日本のファミリーホームで暮らす子どもたちと関わりを持っています。
    桑山さんのワークショップのブログからヒントを得て
    ここの子どもたちにも何かしてあげれることはないかと、
    思っています。根っこの部分がない子たちもいて、何か(家族)を失った感というより、ルーツがないのですが・・・。
    どうしたら、未来に自信を持つことができるようになるのでしょう。

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