開所開院2周年記念の日

 今日、11月1日は「地球のステージ」が名取に引っ越し、「東北国際クリニック」の内覧会が行われ、2日の開院を迎えた記念日です。

11/1-1
 懐かしいテープカット
11/1-2
 佐々木市長が来てくださいました。この時、津波が襲ってくるなど誰一人思っていませんでした。

 しかし、この地は津波に襲われ、私たちは大切な友人を失い、多くの患者さんを失い、下増田と閖上は荒れ果てました。
 もし、あの時この地に引っ越すことを決心しなかったら、津波に襲われることはありませんでした。しかしすべては必然だったような気がします。山形にいたままこの津波の衝撃を受けていたらどうなっていたでしょうか。隣県と言うことで忸怩(じくじ)たる思いを抱え、自分に何ができるのかを模索し続けて苦しかったと思います。
 しかし私たちは被災し、その被災地のど真ん中にいて、多くのことを学びました。一番学んだのは、
「やはり人は人によって支えられていく。」
 という人のつながりの大切さでした。それを心の底から再確認できたっだけでもこの地に引っ越して良かったと思っています。でも直後はそう思えず、本当に「食べていけない」と絶望してものでしたが、みんなであきらめないで、うつむきながらも歩いていたら、やがて希望の光が見えてきました。
 新しい事務所に引っ越したこの日。自分の病院を開院したその日。記念日ではありますが、日常はただたんたんと普通に過ぎていきます。今日も水戸市内で2公演がありました。夜は都内に移動してJICA、そして電通の皆さんと打ち合わせ。JICAやUNDP、JANICが中心で進めている「なんとかしなきゃプロジェクト」の「著名人メンバー」として桑山は、これから国際協力、震災、復興について全国でのコンサートツアーが始まっています。既に10月2日のグローバルフェスタ(東京:日比谷公園)、10月23日のワールドコラボ・フェスタ(名古屋:オアシス21)のステージが終わり、次は11月5日の福岡、11月20日の広島と続いていきます。
 そんな中で電通から
「鈴木重子さんとのコラボレーションを考えよう」
 という提案がありました。ジャズボーカリストの鈴木さん。これからどんな展開になるのでしょうか。ドキドキです。
 まずはみんな、2年間ありがとう。
 まずこの先の1年、がんばっていこう!
 1年1年を積み重ねていこう。地道に。
桑山紀彦

開所開院2周年記念の日」への7件のフィードバック

  1. 開所開院2周年おめでとうございます。
    名取に来てくれてありがとう。
    先生・明ちゃん・優子ちゃん・りんりん・ケンケン・石森さんに出逢えて本当に良かったぁ。

  2. おはようございます。
    あっと言う間だったようにも思えるし、まだ、2年。とも思えてしまいます。
    地震、津波があって、被害が分かるにつれて、偶然じゃなくて必然的に名取に移ったんだなと思った事を思い出します。活動を知りいろんな事言う人もいるけど地球のステージとクリニックがそこにあって良かったぁと思ってる人がたくさんいると思います。圧倒的に多いはず。
    ガッカリする事もあるけど、少しずつ前進出来る様力を注ぎましょう。

  3. 2週年、おめでとうございます。
    広島においでになるのですね。
    どうにか、都合をつけたいですが・・・
    チケットはどこで手に入れたらよいのでしょうか
    きっと、事務局に問い合わせれればよいのですよね。

  4. 2周年おめでとうございます!
    まさか地球のステージ本拠地が被災地になるとは、思ってもみませんでした。
    只中にあって地域の皆さんにより身近な支援を続けていることを誇りに思います。
    ずーっと走り続けているのでお疲れが溜まっているのでは、と案じています。
    スタッフの皆さんのご健康をお祈りしています。

  5.  ボクも今回の震災を知ったとき、何故「地球のステージ」の桑山先生が被災者にならなければいけないのか、それって違うじゃないと思いました。そして「どうか桑山先生、無事でいて。スタッフの皆さん元気でいて」ただひたすらそう思いました。どうして山形から名取へ引越してきてしまったのかとも。
     今も、激動の毎日でお疲れではないですか?。たびたび言いますが、休むときは休んでくださいね。スタッフのみなさんも含めてですが。
     開所二周年、おめでとうございます、と言っておきます。複雑な思いで・・・・。
     桑山先生、これからも、これからも、走り続けますね。近畿地方に来られたときは、また観に行きますので、そのときは、どうか、ハグを。
     でも、男同士のハグって、恥ずかしくないですか。
     和歌山  なかお

  6. 僅か1年半で被災した事、それが必然で、引っ越して良かったと思う前向きな精神と奉仕の心。
    驚異とまぶしい気持ちで読んでいます。
    ヘッドランプで寝ずの無料診療、避難所回診、サッカー大会などなど、助けられた多くの人々がみています。
    名取への真の仲間入りは間違いなく目前です。
    1年1年地道に積みかさねよう・・・大変でしょうがいいことと思います。

  7. 2周年、おめでとうございます。
    地球のステージに出会って、自分の目で見て感じる事の重要さを知りました。
    これから東北が、日本がどうなっていくか、体感していく世代として、地球のステージとの出会いはわたしにとって大きな財産になっています。
    地球のステージのみなさんが、ご自愛なさりながら、これからも名取でがんばる姿を応援していきたいと思います!

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