江里ちゃんのぬいぐるみ

 今日は第2回目の手芸教室でした。

 先週の勢いを受けて、今日は新たに2人の方が加わり盛況を誇っています。
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 皆さん集中力もすばらしく、水を得た魚のようにどんどん取り組んでいって下さっています。今日は毛糸を使って食器洗い用の「たわし」をつくることでした。
 手芸に縁の薄い桑山はこの「毛糸のたわし」が本当はなんと呼ばれているのかよくわからないのですが、とにかくお手製で、虹色に渦巻くこの”たわし”がとても気に入りました。でも相手は毛糸です。なかなか思うようにいかないところもあるようで、家に持ち帰って続きをやるという課題になったりもしました。でも皆さん喜々として取り組んでいらっしゃって、本当に開いて良かったと思いました。
 今日の新しい参加者の一人が江里ちゃんでした。
 シクラメンの鉢植えの江里ちゃんと言えば、知っている人はたくさんいると思いますが、江里ちゃんの手先の器用さは尋常ではありません。その集中力や手の細かさはすばらしいものがあります。そんな中、今日の手芸の課題ではないのですが、江里ちゃんが明ちゃんにつくってあげた猫のぬいぐるみを紹介させて下さい。
 明ちゃんはスコティッシュ・フォールドという猫を二匹飼っている愛猫家なのですが、江里ちゃんも実はその二匹の猫、ななまるとちゃちゃが大好き。で、江里ちゃんは日頃の明ちゃんへの感謝をこの猫のぬいぐるみに込めてつくってあげました。
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 すごくいい出来だと思いません?
 どんなに辛い目に遭っていても、どんなに哀しみを背負っていても、こんな優しい気持ちを持てるのが人間の強さだと思いました。
 人は人を想うことでこんなふうに優しくなれるのです。
 これを見た僕は思わず、
「これはちゃんと売れるんじゃないのか?」
 といってしまいましたが、そういえば我が手芸教室の皆さんも、
「ちゃんとしたものを創り上げて、売れたらどんなにいいだろう!」
 と自発的におっしゃる場面もありました。
 家を失い、家族を失い、今も哀しみの中にいても何かを創り出して生きていこうとするこの被災地の女性たちの小さな取り組みが「手芸品」となって日本全国へ有償で旅立っていったら、それってすごい被災地支援になるのではないか、と改めて思った次第です。
 そういえば、土曜日はコープこうべのステージだ・・・。ユニセフ兵庫県支部も一緒だ・・・。
 福井さん・・・。
桑山紀彦

江里ちゃんのぬいぐるみ」への10件のフィードバック

  1. 良い出来栄えでビックリです。
    売るとなると色々課題が多いと思いますが、展示会とかバザーとか目標を決めてやるのは、モチベーションがあがってよいのではないでしょうか。

  2. 江里ちゃんのぬいぐるみ、とっても可愛いです!
    明ちゃんへの想いがこもった素敵なハンドメイド!
    手芸教室はみなさんの楽しい集まりの場になっていて良かったですね。
    たわしの名前はアクリルたわしかな?洗剤を使わずに洗えるのでエコですね。

  3. ぶち うまい。尊敬します。保育で使う小道具もちょちょいのちょいと作ってしまうのでしょうね。羨ましい。アクリルタワシは洗剤使わず汚れを落とす優れものですよね。
    昨日、やっと仮設にはいれて張り切っていたのに入水自殺をされた方の記事を読みました。仮設に入る前は毎日 予定があったのに、それが全くなくなって、最近津波で亡くなっておじいちゃんを助けられなかった事をしきりに口にしていたと。各地で手芸教室の様な動きがあるといいのかなと思う記事でした。

  4.       一輪の野菊
     天正19年(1591年)千利休は豊臣秀吉に切腹を命じられ74歳の生涯をとじた。二人のあいだに何があったのかは日本史上最大の謎ともいわれている。天下一の茶人千利休の非凡を認めたのも秀吉である。こんなエピソードがある。
     某お屋敷の庭に咲く朝顔が見事であるという噂が評判となり、これを聞いた秀吉が朝顔を見ながら茶会を開きたいと考えた。利休に申し込むと、利休はこころよく引き受け、茶会の準備を始めた。当日の朝となり、利休は弟子達に命じ庭の朝顔を残らず刈り取らせたのである。
     秀吉が到着すると庭に朝顔は一輪もなかった。不思議に思い秀吉が茶室に入ると、床の間に一輪だけ朝顔が生けてあったというのである。秀吉はいたく感動し、さらに利休を重用したという。
     そのお返しというわけでもあるまいが、今度は秀吉が利休を招いた。茶室には予め利休が用意した茶入れが置かれている。秀吉はこれに一輪の野菊を入れて驚かそうと利休が来るのを待った。利休は茶室に入ると秀吉に一礼し、なにごともなかったかのようにその野菊を茶入れから抜き取りかたわらの畳の上に置いたのである。
     この利休の行動をどう理解しよう。秀吉に自分の真似をするなといいたいのか、「真の美」はこのような小ざかしい趣向ではないといいたいのか、真似た秀吉に対するあて付けか、利休の心根(こころね)はどこにあったのかは計り知れないが、このときより、秀吉と利休の心は離れていったと云われている。
     他人の行動をどう捉えるかはなかなか難しいところである。真にその人が何をしようとしているかを見極めるこころの眼を持つ必要があるであろう。
     傾いたり、偏ったり、色づいたりしない眼を私たちは持ちたいものである。またそれをどう身に付けるかは、また考えなければいけない。
       和歌山   なかお

  5. 江里ちゃんのぬいぐるみ大変癒されます。ぜひ買いたいものです。私もばたばたと自分の与えられた仕事を精一杯やらせていただいてましてなかなかコメントできませんでした。福岡から応援してます。

  6. “江里ちゃんのこねこ”とってもかわいいですね。
    手作りの温かさが伝わってきて、心が癒されます。
    閖上の江里ちゃんの“ゆりにゃん、えりにゃん”なんていかがでしょう。
    販売されるなら、欲しいです。

  7. 江里ちゃんの作ったぬいぐるみ、ナナとチャチャにそっくりですね。耳が前に倒れていたら、きっと生き写しです。
    下がナナで、上がチャチャかな?しっぽもあるようですね。
    ほんとにかわいいです。
    ステージの物販で売っていたら、間違いなく「買い」ですね!

  8. 桑山紀彦様 
    スリスリしたくなるような二匹の子猫?
    江里ちゃんは器用ですね。
    目の輝きもなんとも言えない
    ぜひ販売にこぎつけてください。
    地球のステージにでもどうでしょうか。

  9. 手芸教室で製作した物を物販する。
    私は、とてもいいアイディアではないか、と思います。
    手芸教室自身、心のケアに役立つ。
    そこから生み出される物に商品価値が与えられれば、
    完成させる喜びに付加価値が加算される。
    無論、営利目的になってしまえば負担になるでしょうから、
    復興財源とは考えずに、ご自身たちの材料代と考えればいい
    と思います。
    また、販売することで、社会的アピールにも役立つと思います。
    数多く製作できるものではないでしょうから、すぐに、広く
    アピールできるとは思いませんが、被災者がいつまでも被災者
    ではない、また、かつて被災者だった方々が今もまだ復興者と
    してがんばっている、そのことがアピールできると思うのです。
    そういった活動に、マスコミは敏感ですから、すぐに広まると
    思います。
    3.11から半年が経ち、最近、支援ブームも停滞化しているような
    気がしてならないのです。
    恥ずかしながら、我が職場でも、震災の話題が確実に減っていって
    いるのが現状です。
    本来は、真っ先に考えなければいけないセクションにあるにも
    かかわらず、です。
    そのためにも、一つのアピール行動して、取り組んでみられては
    いかがか?と思います。
    お手伝いできることがあれば、メールをいただければ、善処させて
    いただきたい、と考えております。

  10. 江里さんの猫のぬいぐるみ、本当にかわいい!今にも「ニャ~ゴ、ニャ~ゴ!」って声を出してくれそう。誰を思って何かを作るって素敵なことですね。物を作りながら、語るひと時っていい時間が流れますね。この取り組みが、東北の各地区のいろんな場所にも広がっていくといいなあと思いました。

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