砺波からの来訪

 今日は富山県砺波市からの訪問がありました。

 もちろん砺波チームの長田真理子さん、柳瀬恵子さんが中心で、なんと地元で有名な佳雄じいちゃん(俳優)も来てくれました。ついたのは夜中の5時です。
 一応上の「50畳ホール」に布団を用意し、灯りをつけて待っていました。砺波から6時間で来たのです。
 実は3月12日、津波の翌日に閖上に一番乗りした県外消防隊は富山県の人々だったのです。砺波や氷見の人たちが来てくれました。そんな縁のある富山県人がまたこうしてきてくれたことに感謝しています。
 元々は気仙沼の気仙沼高校の避難所への炊き出しに来た4人(山本さんという方も含め)でしたが、まずは名取に寄ってお昼ご飯をつくってくれました。そして佳雄じいちゃんと寸劇です。
 これは、即興劇(エチュード)といって演劇ワークショップの導入でとても大切なものです。子どもたちにまず大人たちがエチュードを見せてやる気を引き出し、続いて子どもたちにもエチュードを体験してもらって演ずることのおもしろさを体感してもらわないと、演劇ワークショップはなかなか進みません。
 そんな前哨戦として地元劇団の俳優である佳雄じいちゃんが来てくれたことを期に、エチュードに取り組んでみました。やっぱり演ずるというのはいい!。自分の中にあるもやもやしたものを他人になり来ることで一気に吐き出すことが出来るし、「演ずる」ということは自分の心の浄化作用があると思っています。だから演ずると心が晴れ晴れとします。
 今日もたった2,3分のエチュードでしたがなんだかわくわくとした気持ちが午後からもずっと持続していました。
 なんとか美田園のワークショップで早めに演劇が取り組めるといいなあと思っています。
9/9-1
 手前右の桑山の横が砺波が誇る俳優、「佳雄じいちゃん」(芸名であって本名ではありません)。じいちゃんの「老けメイク」がばっちり決まっていますね。
桑山紀彦

砺波からの来訪」への8件のフィードバック

  1.   (演じる人たちへ)
            ラブレター
    前略
    初めてお手紙を差し上げます。
    僕は和歌山県に住む田舎人間なのですが、加治屋さんのファンになった者です。
     バレエのことはあまり知らず、熊川哲也のKカンパニーの公演で「白鳥の湖」を見たことがあります。
     加治屋さんのことはまったく知らず、四年前にTBSで「情熱大陸」が流れたとき初めて知った次第です。加治屋さんがニューヨークで単身暮らし、頑張る姿に感動を覚えました。それ以来応援したくなりました。
     今回お手紙を差し上げるようにしたのは9月4日、NHKBS放送「世界がYURIKOに恋をする~バレリーナ加治屋百合子」を見たからです。僕が初めて加治屋さんを知ってから四年が経っているのですが、なお色あせないその姿に感動を覚えるとともに、ますます成長をしている姿に心が動かされました。僕はこの四年間何をしていたのだろうかとわが身を振り返りました。成長のなさに、僕は情けなくなりました。しかし、加治屋さんは日々成長を遂げていました。
     加治屋さんのバレエには、気品があります。奥行きがあります。格調の高さがあり、優雅さがあります。そしてなにより、美しい。
     芸術の存在価値は、その「美」にあります。芸術そのものを表現している加治屋さんを四年ぶりに拝見し、ますます魅かれていく自分を感じました。
     BS放送の最後の部分で、ABT内にあるクリニックに行って治療している加治屋さんの姿を見ました。股関節を痛めたことから背中の筋肉に傷害が出ていると放送で流れました。厳しい練習に一日も休まず励んでいる姿には敬服するばかりか感動さえ覚えますが、どうか体だけは大事にして下さい。体あってのバレエです。「美」を保つための練習ですが二律相反しているのですが、僕には体が大事に思えます。厳しい練習もほどほどにと思うばかりです。
     ニューヨークにたった一人、ABTに日本人としてたった一人、同じ日本人として誇りに思っています。
     体を壊すことなく、バレエによる「美」の表現に邁進されますよう、心から願ってやみません。
     日本の片田舎、和歌山からささやかですが応援しています。   草々ーー
     アメリカン・バレエ・シアター
           加治屋 百合子様
    American Ballet Theater
    890 Broadway New York City
    USA
    想いが、届きますかどうか・・・・。
         和歌山    なかお

  2. 6時間で富山から名取まで行けるんですね!良い働きをして 気をつけて富山に帰って下さいね。(これからが本番つぅの!)

  3. やっぱり ひとの繋がりは いいですね。富山の皆さんありがとう!
    明日から ちょっぴり忙しくなるので 今日は 奈良の明日香の 珈琲‘さんぽ’に来て 追悼本 佐野洋子 100万回だってよみがえる を読んでいる。
    非日常空間に どっぷり浸かっているのである。
    一度だけ 京都の本屋で 佐野さんのサイン会があり 会わなくては、と 飛んでいき「 100万回生きたねこ」に サインしてもらったのを昨日のように 思い出す。この日に会わなくてはもう二度と会えないような気がして・・
    そう言えば 長しんたさんも 広島の美術館に 飛んで行ったっけ。この日に会わなくてはもう二度と会えないような気がして・・
    彼らは二人とも 雲の上のひとになってしまった。今ごろ 上から私たちを 眺めているのかな~
    私たちを 守ってくださいね。
    そんなこと知らん なんて言わないで。

  4. 支援にもいろいろな形があるのと、人のつながりの有難を改めて感じます。
    自分の出来ることをやりに現地へ行く気持ちがすごいです。
    受け売りですが、アンデス地方にこんな昔話があるそうです。
    ≪森が燃えています。動物たちがわれ先に逃げ出します。
     でも、ハチドリだけは口ばしで水のしずくを一滴づつ運んで、 何度も火の上におとしていきます。
     動物たちがそれを見て「そんなことして何になるんだ」と言っ て笑います。
     ハチドリはこう言いました。「私は、私にできることをしてい るだけ」≫

  5. 桑山さんの人柄が人を呼び、人の心を呼び覚ます。
    流石です。
    桑山さんとの出会いは生涯の宝です。

  6. エチュードを演じられて、わくわくした気持ちになれて良かったです。
    桑山さんは表現することの楽しさを、皆さんにも体験してもらおうとしているんですね。
    子どもたちのワークショップも上手くいきますように。

  7. 桑山さん、佳雄じいちゃんを飛び越して、後ろの壁アート(!?)
    に目がひきつけられました。
    ワクワクした気分になるような・・・楽しげな作品に思えます。これも、ワークショップなるものですか?

  8. 桑山さん、よしおじいちゃんを飛び越して、後ろの長田さんに目がひきつけられました。
    首のタオルが、似合いすぎる。

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