今日は市ヶ谷にあるJICA研究所でのステージでした。
「なんとかしなきゃプロジェクト」。それはJICA、JANIC(国際協力NGOセンター)、UNDP(国連開発計画)が中心となり日本にもっと国際協力が根付くために一生懸命展開しているプロジェクトです。
そのJICAサイドの中心となっている友成さんはJICA中部以来の付き合いで一緒にガーナ、ケニア、ルワンダに行ったり、個人的にもとっても仲のよい友達です。その友達に、無名人の僕が「著名人メンバー」に選ばれ、いろんなイベントに誘って頂いています。
今回は震災と国際協力という視点で作品を創り、全国7カ所のJICA拠点をまわるというステージが始まることになっています。その新作ステージのお披露目が、今日市ヶ谷のJICA研究所であったのです。その第一部はあの「週刊こどもニュース」で「お父さん」役立った池上彰さんでした。
間近で見る池上さんはとっても気さくな方で、あれほどの著作を書き、非常に信頼されるコメントでブレイクしているのに、僕にもとっても丁寧に接して頂けました。超有名人なのに、身近というのは嬉しいものです。
そこにショーンKさんも加わりいよいよ一部が始まっていきました。その一部始終はニコニコ動画の生中継で流れているので、見られた方もいたかもしれません。
今回のテーマは
「震災と津波で被災地が大変なのに、国際協力ということで、途上国を支援するためにお金を使うということは果たしてどんなものなのか・・・。」
というものでしたが、皆さんはどう思いますか?
僕は、例えば名取にある支援のお金が届いて
「ありがたいな~」
と思ったけど、よく聞いてみたらそれは本来はアフガンの学校建設に使うためのお金だったとわかったら、それは受け取れないです。どんなに被災地が大変でも、それは受け取れないですね。
「日本国内にもたくさん問題があるのに、なんで外国を支援するのか」
という人もいますが、これは同時進行して取り組んでいくものであって、日本国内の問題が解決したら次が海外、という思考はおかしいと思います。そもそも世の中にある問題は、そんな単純で単一的なものではなく、複雑にリンクして起きています。津波で生じた問題だって、一件単一の問題のように見えるけど、なぜガソリンが枯渇したのか、どうして放射能問題が出ているのかを考えれば、それが日本全体や世界全体の問題が複雑に絡み合って起きていると思います。だから、それに対する支援の方針だって、多面的かつ世界的視野に立って決めていかなければならないと思うのです。
そして何より東ティモールがその困窮した国家予算から1億円ものお金を日本のために今回拠出した姿勢を見てみても、
「困った時はお互いさま」
「国際協力で日本に世話になってきたのだから、こんな時こそお返ししなけりゃ」
という純粋な気持ちでいることが見えてきます。つまり国際協力を日本が地道に行ってきた一つの結果として、今回の世界253カ国から864億円の支援金が寄せられて、世界一位の被援助国となったことが挙げられると思います(ちなみに2位はスーダンへの638億円)。だから今こそ、国際協力をちゃんと評価して今こそお互いさまの姿勢で国際協力をもう一回見つめ直す機会にするべきだと思うのです。
それが今回の「なんとかしなきゃプロジェクト」の目指すところです。
そこで、「地球のステージ」は今回今までの「震災篇」に加えて、「震災復興篇(国際協力版)」を制作しました。曲はジャワ島のリサのために創った「君に逢いたい」です。
いろんな主人公が、いろんな人の頑張りがその映像と語りの中心となっています。ぜひこれから「震災と復興をメインで伝えるステージを」ということであれば、この2篇を織り込むことも出来るようになりました。
ご検討ください。
最後になりましたが、今回の閖上中学校卒業生のワーク・キャンプに参加してくださった藤村先生から、僕宛のメールの転載のOKが出たので紹介します。
それはあの最後、Talking Stickを持った時藤村先生が感じられた事です。
「今日,あのトーキング・スティックを持ったときに私は腹を割って(やっと)話せました。私はあの時「神さまなんていない」と言いました。ホントは続きがあります。
「それはいない。だからオレはオレにできることをしよう」
それを家屋や生活が(一度は)破綻した子どもたちの前で言うのはあまりにもおこがましいと思い踏みとどまってしまいました。私の悩みはそこにあります。畏れというか,恐れというか。
「先生はどうせ家あるだろ?」そう言われた時を想像すると、それは津波よりも私にとって恐ろしいものです。でも,彼らは違いました。
「会えてよかった!」
そう言ってくれました。うれしかったです。まだまだ,教員続けられそうです。
みなさんに出会えて本当によかった。
改めまして,これからも末永くこの教員とお付き合いいただければ嬉しいです。」
(一部補足)
向かって一番右が藤村先生です
藤村先生とはずっと一緒にやっていきたいと思います。
桑山紀彦
サマーキャンプのご報告ありがとうございました。大切なことをたくさん教えていただきました。
↓偶然見つけました(^-^)
タイトル:
[池上彰]「日本は世界1位の被支援国」 久しぶりの登場で東日本大震災後の海外支援を解説 | エンタテインメント | マイコミジャーナル
http://m.journal.mycom.co.jp/news/2011/08/06/014/000.html
はじめてのコメント失礼いたします。
本日はご多忙の中、本当にお疲れ様でした。
イベント参加させていただきました。恥ずかしながらはじめて桑山先生の事を知りました。
信念ある行動に感動・共感いたしました。
見て見ぬふりをしない教育。未来へのかけはし。
日本復興の今、ODAを高めている場合ではないのでは?
私も安易考えていましたが、大きく考えが変わりました。
心が救われました。
実はもう一つ先生の存在に救われた事があります。
私は東京出身ですが、私の父の実家が名取市増田にあります。
今も増田に住んでいる叔父が今回被災しました。
東岩寺には祖父も眠っています。
父は2年前62歳で、自らの意思でこの世を去りました。
ダスキン(FC)を経営しており皆が笑顔になれる”喜びの村”を作ると毎日を駆け抜けておりました。
小学校に掃除用具を寄付したり、お寺の便所掃除をしたり、講演会を行ったりしておりました。
阪神大震災の際、私は高校一年生でしたが父が学校を休んでもボランティア活動をするようにという事で学校を休んで被災地へ行った事もありました。
その父が今生きていたら何をしていただろうと
ずっと考えていました。
きっとむこうで今の名取をみて
何もできない自分を悔やんでいるだろうなと思うからです。
今日桑山先生のステージを拝見して、”99%が絶望でも1%の希望で人は救われる”という言葉とその毎日に感銘しました。
父の思いを受け継いで
自分にできることやっていこうと思います。
大きなきっかけを頂き本当にありがとうございます。
名取に行った際、お手伝いできる事があれば、
駆けつけていきたいと思います。
どうぞ宜しくお願いいたします。
またどうぞ先生もご自愛くださいませ。
本日、TBS報道特集で「車イスから見た被災地」という番組が流れた。
震災後も、障害者を抱える家族には負担が大きく、疲労は極地にあるといいます。
現在、宮城、岩手で17万人以上の方が車イスで生活をしています。
名取市閑上に住む椎名光男さんは、車イスに違和感なく自由に暮らしていました。津波が襲ってきたとき、一人では歩けないことに気づいたそうです。車イスであることを実感しました。近所の人が椎名さんが家の中にいることを知り、助けに来ました。庭にあった水槽を見つけると椎名さんをそれに入れ運び出そうとしました。そのとき津波が襲ってきました。椎名さんは津波とともに流されました。水槽が流れ着いたのは山の頂です。椎名さんは助かりました。しかし、椎名さんを水槽に入れた近所の人は津波に飲み込まれ亡くなりました。
車イスの被災者は今も避難所で暮らしています。そんな一人に加美山誠がいます。加美山さんは避難所での生活ではトイレを我慢しなくてはならないといいます。我慢した結果、加美山さんは体調を崩しました。
被災地に障害者がいることを、私たちは知らなければなりません。
仮設住宅に入っても、車イスの方は自分ではお風呂にも入れないのです。
ボランティア団体が車イスで生活する人のためにトラックを改装して障害者用のお風呂を作ったそうです。その改装費用は一千万円だという。
被災者支援は、まだまだ終わりません。
和歌山 中尾
池上さんテレビのままの方なんですね。わかりやすく丁寧なお話をされ、素晴らしいなと思っていました。桑山さんと同じと書いて失礼ではないですか。誰に対しても真剣に大事に対応され、お疲れでしょうにすごいなと感心させられます。
以前のブログでも東ティモールからの義援金のこと書かれた時驚きました。国際協力の意味の重さを教えられます。
今の生活を支えて下さっているお金や物資のありがたみ、こんなに心配してもらったていをること忘れないようにします。
中尾さんのコメントに涙があふれます。苦しい中生きている人達の多さが現実にあります。3月11日以来何度泣いても涙はまだまだあふれます。
わずかなことしかできませんが、出来る範囲でお互いさまと思い暮らしたいと思います。
藤村先生、本音を言ってくれてありがとう!先生も「辛いっ」て誰かにこっそり言ってくださいね。出会いに感謝です!
国際協力と今回の被災地の支援、どちらも大事に活動されている桑山さん。
いつも見て見ぬふりしないという変わらない姿勢が信頼を生んでいると思います。
新しく「震災復興篇(国際協力版)」を作られたんですね。
機会があったら見たいです。
昨日のなんプロのイベント、色々な角度からのお話、それをまとめられる池上さん、勉強になりました。
見て見ぬふりはしない!桑山さんの言葉がなんだか胸に染みました。
お互い様!まことその通りじゃね!と思うたし。
今日は花巻東が甲子園に登場!なんだか少し前に見たなでしこジャパンのようでしたね。追って追いついて、また、追って追いついて… 9回裏に1点入れられさよなら負けになったけど、最後まで諦めない姿、かっこよかった!
8月2日~7日まとめてコメント!
色々な人々との出会いと活動の拡がりが素晴らしいです。
サマーキャンプの大きな成果~参加した子供高校生たちの表情が見えるようです。めげずに前に進んでほしいと願っています。