今日は朝から福島空港でした。
仙台空港がまだ十分回復していない今、関西圏の公演を日帰りにするには福島空港まで走らないといけません。片道160キロ、朝9時15分の飛行機に乗って、奈良県の高校のステージを終え、向こう17:30の飛行機に乗ると福島空港に帰って来るのは18:40です。
朝から福島空港はがらんとしていました。もちろん平日の朝ですから震災前もそうだったかもしれません。しかし、福島空港は天栄村にあるのですが、そこから海側にいくと原発事故によって集団避難していらっしゃる地域になります。人の動きが少なくなっている。それが集団避難の恐ろしさです。避難している街そのものの打撃は計りしれません。しかし二次的、三次的な被害がその周囲で起きます。例えば海側の地域へ行くクルマが全くないと国道沿いのガソリンスタンドが、食堂が経営できなくなって閉店してしまう。それは避難地域でなくても影響を受けてしまっているわけです。もちろん福島空港だって、海側の皆さんの利用は望めないわけだから当然客足も遠のいてしまう。だから飛行機の利用率が上がらず、当然空港内のレストランや売店の収益も下がって、場合によってはリストラや自宅待機につながります。すると例えば売店で働いていたお母さんが自宅待機となれば家計の収益が下がって、その家族は出費を抑えるためにまず外食しなくなり小旅行もしなくなります。
すると町の外食産業が低迷し、観光地の旅館の経営が圧迫されます。それは医療でも同じ。医療は景気に左右されないという人がいるけど決してそうは思いません。家計が苦しくなると、皆さん病院へ行くことを我慢します。本当であれば病院にかかりたいところを我慢してしまいます。もちろん人間には自然治癒力がありますので治療を受けなくてもよくなる場合がありますが、場合によってはますます悪くなる。けれど、じっと我慢して何とか「やり過ごしている」人たちも多くなります。すると地元の開業医の患者さんも減ります。
いろんなことが連鎖して社会が成り立っている以上、原発事故による集団避難があると計り知れない連鎖の悪影響が福島県全体を覆っている感じがひしひしと伝わってきました。福島県内を走るとNHKはローカルニュースとして福島県内の問題を詳しく報道してくれます。今朝は「観光果樹園のキャンセルが相次いでおり、果樹園経営者が危機」というニュースを詳しくやっていました。まさに風評被害です。特に首都圏からのお客さんが激減して、地域経済に著しい悪影響を与えてしまっていると。何でもないときはちやほやと果樹園を利用してきたのに、ちょっとでも原発問題が耳に入ると、本当に関係のない離れた地域にある果樹園に対してまで平気でキャンセルをかけてくる・・・。少しでも相手の「生活」や「収入」のことを考えられないものでしょうか。僕の考え過ぎなのでしょうか。確かに僕は開業してからいつも、「この人はどうやって食べているのだろう」と言うことが気になるようになりました。人は「働いて食べていかなければならない」からです。漁師の人も農家の人も医者もみんなその地域に根を張り、地域の資源を使いながら生きていかなければなりません。それを意図的に「支えよう」と思ったら、今こそ福島の果樹園にいつものように出かけ、福島の名所旧跡にいつものように修学旅行に出かけ、いつものように福島県産のお米を食べてはくれないものでしょうか、風評被害に惑わされている一部の首都圏の皆さん、今だからこそ逆にそうしませんか。今まで、たくさん福島県にお世話になってきたではないですか・・・。
すみません、変な愚痴になってしまいました。
明確に放射能汚染が確認できているエリアではない地域なのに首都圏からの相次ぐキャンセルに悩む福島の人々がそこにいるんです。
福島の場合、どこへ行っても「がんばろう福島」「福島の農産物を積極的に買おう」「福島に訪れる人を増やそう」というスローガンが目につきます。まさに、今こそ私たちは福島のために立ち上がって、意識的に福島県のものを買い、農産品に触れ、観光果樹園を訪れたいと思います。
これまで福島県でステージをやってきて、たった1回でも苦労した記憶がありません。本当に僕たち「地球のステージ」は福島県人が大好きです。そんな福島の人たちが風評被害で苦しんでいることを見過ごすわけにはいかないです。
放射能汚染が及んでいなくても「福島産」というだけで退ける心ない人たちの行動をひっくり返すべく、僕たちは「福島!ふくしま!フクシマ!」と叫んで福島の産物を買い、福島を訪れ応援のエールを送りたいと思います。
夕方福島空港に降り立ちました。そして人気のない県道を走り帰路につきました。途中に「浪江」「双葉」「葛尾」という見慣れた地名に出逢う。それはみんな集団避難の町。でも、毎年公演を続けてくれている葛尾村の教育委員会の方が電話を下さいました。
「会津地方に集団避難していても、ぜひ“地球のステージ”をやろうと踏ん張ってみました。でも残念ながら葛尾中学校のみんなも散り散りになっており、今年は見送らざるを得ません。しかし来年こそ、必ずまた葛尾中学校でステージの続きをやりますから!」
集団避難でなれない日々を送っていらっしゃるだろうに、そんなお言葉をいただいています。あきらめない気持ち、それを頼りに隣人福島県人が日々を生きていらっしゃいます。
桑山紀彦
福島原発で作られていた電気を使っていた東京都民の私は、何県産の電気を使っているのか震災がなかったら知らなかったかもしれません。福島県のどこかの果樹園では観光客が昨年の98%落ち込んだと新聞で目にしました。えっ!目を疑いましたが98%でした。意識して福島県産の物を購入しています。子供の卒業した高校には福島の高校から三人の生徒が編入してきました。みんなで強く意識して出来る事をし支えて行きたい!
それにしても風評による負の連鎖の拡大はひどい!
なんで風評に簡単に乗るんだろう?
避難所で心ない言葉を浴びせる心の貧しい人と同じ人種ですよ。腹立たしく憂さが晴れません。
こういった風潮は予測されたことなのに、揚げ足取り国会をやっている場合じゃない!「しっかりと安心の政治誘導をやれーツ」
私は先週 主人の実家がある福島県郡山市に1泊で行って来ました。
郡山から車で1時間位の『大内宿』に行って来たんですが、観光客の少なさにビックリしました。
駐車場には他県ナンバーの車は殆ど無かったです…
お土産を買ったらお店のおばあちゃんが感謝の手紙を添えてくれました。
涙が込み上げてきましたが『また来ますね』と声をかけ帰って来ました。
全国の皆さんどうか福島県に来て下さい、イイ所ですよ!!
大内宿のネギ蕎麦は美味しいし、会津の鶴ヶ城も完成しましたよ!!
是非 お願いします。
いつも拝見しております。福島の記事が書かれておりましたので、コメントさせていただきます。福島県葛尾村出身の名取市在住です。
今回の震災で家も床上浸水の被害をうけました。
そして実家も原発で、避難地区に。。。
家族みんなが職を失い、家も失ったと同じ、親戚もバラバラ、先が見えない不安でおしつぶされそうです。そして、原発は実家の皆から笑顔までもうばいさりました。
あんな自然いっぱいの良い所に戻れないなんて、どうしようもない喪失感、寂しさが毎日込み上げてきます。 早く元の生活、当たり前の生活に戻れる日を願ってやみません。
葛尾村でまた地球のステージ講演ができる事を願っています。先生いつも応援してます。
福島県。。地震前には縁のない県と思っていました。。
私たちが当たり前として生活を支えてくれてきた電力を送ってくれていたと知って、とても貴重なエネルギーで、ただただ有り難さを強く感じています。
その原発のある所に住んでいる方たちがどん底にいらっしゃる状況がとてもつらいです。どうしたらいいのか。。自分に何ができるのか。。
今までお世話になってきたことをけっして忘れず、これからの長い道のり未来を見据えて、ずっと『福島』に向き合って共に生きていけたらと思うこの頃。。
私自身の力はとても小さいけど、毎日、コツコツ行動することが大切ですね!
常にアンテナを張って正しい情報を受け取りながら。。
地球のステージの存在はとても大きいです。
感謝しています。
私も流されないよう頑張ります!
ふと空を見上げることが増えました。笑顔になって勇気が出てきます。。
福島はまだ災害が進行中…。
先日、実家近くの道の駅で福島JAの農産加工品を売っていました。モモジュース買って、おいしくいただきました。
福島の皆さん、ちゃんと日本はつながってるんですよ。
世界各国から物笑いのタネにされていますよ。永田町の人々はなにを考えているのでしょう。いま政争を繰り返しているときではありません。日本が一つになって、この未曾有の大災害から立ち上がらなければなりません。別に、管の味方をするわけではありませんが永田町の論理ではなく、被災地の人々にとって何が大事かを考えるときではないのでしょうか。それは、決して内閣不信任ではないはずです。よしんば可決されたとして、誰が次の総理になるのですか。その予定も立たないまま、闇雲に不信任案の提出など国民を愚弄するにも程があります。
永田町よ驕るな! 被災地で避難所生活してみろ! 永田町のふかふかベッドで寝ているあなたたちには、この苦しみはわからないでしょう。(まあ、そういう僕も避難所生活はしていないので偉そうなことは言えませんが)。
とにかく政治家の馬鹿どもには開いた口が塞がりません。
和歌山 中尾
福島は地震、津波、原発事故と三重苦です。その上、風評被害は悲しすぎます。
今こそ、見て見ぬふりしない支援が必要です。
出来る限り、被災県の農産物の購入を心がけています。
永田町は他国のようです。国民を全く無視しています。
国民はもっと怒っていいと思います。