今日は、名取市内の増田西小学校の避難所で肩もみとサラダバーの提供する通称「肩もみサラダ」の日。
これはNICCOから派遣されている名取駐在のめいちゃんが自分で掘り起こしてきたニーズなんです。僕たちはこれまで館腰小学校と高舘小学校の避難所とは深く付き合ってきました。巡回診療もやってきたし、何よりみんな隣人閖上の人たちですから。でも、この増田西小学校にも進出していよいよ市内の人数が多い避難所は文化会館を除いて皆網羅するようになってきました。
日中はみなさん流されてしまった自分の家のあとにいって何とか想い出の品を見つけようとがんばっていらっしゃいます。だから肩もみはそんなに数は多くないのですが、みんなが楽しみにしていてくれます。
僕はそんな日程の中ついに届いた冷蔵庫の現場に行っていました。
これからどんどん暖かくなるわけですから、食べ物が腐ってしまいます。特に15時~16時に支給された夕食のお弁当、避難所に働きに行っている人たちは帰ってきた頃には悪くなっている事態になりかねません。そこで、皆様からいただいた義援金で大きな冷蔵庫を下増田小学校の避難所と高舘小学校の避難所の2カ所に設置しました。
冷蔵庫の前で:高館小学校
これまで、支援金は大まかにいうと以下のように使ってきました。
1)震災直後から1週間ほどの薬剤費
これはもう保険診療などといっていられず、ほとんどが「回収不可能」を覚悟で処方し続けたものです。川原先生が行っていた内科の巡回診療で使用した膨大なお薬ももはや回収不可能。この薬の自腹分だけでかなりの金額が出ていきました。そこに充てさせていただいています。
2)移動関連
フリード君を200万円を超えるお金で購入したことは以前書きましたが、それまでの間のレンタカーの経費。燃費を考えてプリウスを2台借りていました。そしてその燃料費です。こちらはガソリンの枯渇時代はあまり使わなかったと思いきや、単価の高さにさいなまれて結構な出費でした。
3)避難所の生活環境改善の経費
今回の大型冷蔵庫(20万円超)を2台や一升炊きの炊飯器2台、電子レンジなど、電化製品の提供です。
寄贈した冷蔵庫
そして5月1日、新しい人材を雇用します。林さんと言って青年海外協力隊OG、マダガスカル対の保健師さんです。彼女は震災復興プロジェクトのために雇われます。主な仕事は子どもたちの心のケアの事業の中心です。彼女の人件費もこの支援金より拠出されます。
人によっては「支援金は直接被災者の元に届くべきだ」という論調もあるかもしれません。それは被災者の皆さんにパンを買って提供することなのでしょうか。それでは自立などできません。
私たちはこれからの長い復興計画に関して、心のケアを中心に置いていきます。その中心を担う専従職員に支援金が使われた場合、僕はそれは「直接的な被災者支援」だと思っています。なぜならその林さんが直接被災者の皆さんのケアをするからです。
桑山などには一切人件費は払われません。どれだけ働いてもそれは支援金を充てるような性質のものではないからです。しかし林さんは専従職員。だから、彼女にいい働きをしてもらう事で、皆さんからいただいたご厚志をうまく被災者の皆さんへの支援に活用していく方針です。
どうかご理解ください。
今日もTBSと日本テレビの取材でした。明日の「スッキリ!」は1日延期となり、火曜日の放送となりそうです。このTBSと日本テレビは29日(金&祝)の夕方のニュース枠で特集されます。詳しいことがわかったらお伝えします。これが僕たちのできる恩返し。皆さんにテレビを見ていただいて、
「ああ、ここを支援するために支援金を送ったんだ」
「ああ、この人たちを応援していこう」
そう思っていただけたら、と願っています。
最後に肩もみサラダに来てくれた、千葉県在住の若き大工、森君の言葉です。森君は今回桑山と別れ際に多額の募金を手渡してきました。
「オレ、何かできることないかって千葉でもんもんとしてたら、うちの会社が仮設住居作るっていうじゃないですか。しかも場所は名取だって。で、「地球のステージ」の近くだってドキドキしながら家つくってたら向こうに緑の建物見えて、「うわ~こんなに近かったんだ~」って嬉しくなりました。
でがんばって今までここまでやってきたんですけど、ついに交代になります。あとは内装の人に任せるところまで来たんで・・・。でもやっぱりオレ気がかりで・・・。
それでも一生懸命やるだけやれたって思ったんで、一旦帰りますけど、このお金、社長に“いらない”っていったのに手当とかつけてくれて・・・。ほんと、そんなものもらわないでもやろうと思ってたんで、桑山さんに預けます。何でも良いんで使ってくだい。ほんと、何でも良いんです。「地球のステージ」に渡しさえすれば、ちゃんと使ってくれるってわかってるんで、裸でほんと、申し訳ないですけど、受け取ってください。」
そんな心のこもったお金を受け取りました。
まだ若い、けれど志のある大工さん。千葉の大川愛子さんの仲間です。だから5月28日(土)の全国総会には森君来れそうです。
皆さん、総会でお会いしましょう!
桑山紀彦
義援金。車を購入した時、炊飯器を購入した時、「なるほど!こういう使い方があるんじゃね。」と思いました。私の知り合いの皆さんが地球のステージに義援金を送られたのは、自分の義援金の使われ方が、目に見えるものだからって口を揃えて言ってます。地球のステージに委ねた義援金の行先。また、教えて下さいね。
寄付金:義援金と支援金の2つがあります。
義援金:日本赤十字社と中央募金会に寄せられるお金で、被災者へ直接渡される。
支援金:被災者を支援するNPOやボランティア団体に寄せられるお金。支援活動に使われる。
地球のステージに寄せられるのは「支援金」との解釈になると思います。言葉の使い方に違和感がありましたので、失礼かと思いましたが、コメントさせていただきました。
義援金の使い道、心温まるご説明をありがとうございます。
「義援金」と「支援金」の違いがあることを知恵袋で読んで、
地球のステージの「震災支援」は理解していましたので、
今後も 地球のステージに支援させていただこうと思います。
このブログに掲載される写真の皆さんのお顔、特に桑山先生、
いつも笑顔でいらっしゃるので
皆さん、心を込めて活動していらっしゃるのだと、
私の方が 元気づけられます。
ありがとうございます!
義援金?支援金?
詳しいことは わかりません。
でも 桑山さんに託したお金は、その時本当に必要なものに使われていると思います。
薬代などは日赤に沢山送られているお金で払ってもらえないのかな?
こころのケアとても大切なことだと 思います。
名取市の委託なんか受けられたらちゃんとお給料払えるのにね。
義援金or支援金だけでは心細いでしょうに
素人の浅はかな考え書いてしまいました。
ごめんなさい。
千葉の大工さん いい人ですね。総会で会えるの楽しみです。
もちろん 桑山さんたちもですよ。
活動の趣旨・目的に共鳴した地球のステージが行う被災者支援に寄付をしたのです。何も問題ありません。気を使わないでください。
※私が2年前まで手伝いをしていたNPO法人市民福祉団体全国協議会という団体があります。高齢者に住みよい社会つくりを目指して、全国のNPO介護保険事業者や宅老所などを応援していますが、「東日本大震災・復興NPO支援全国プロジェクト仙台事務所」を立ち上げ、全国の会員に向けて被災地ボランティア募集や支援カンパを募っています。
ここでは被災した事業者を支援する事が被災者支援になるとの考えかたで義捐金(義援金)ではなく支援金として表現し、被災者直接ではなく活動に対して支給すると明記しています。参考にしてください。
藤原です。
支援金の行方について、報告ありがとうございます。NPO法人地球のステージへの活動支援金なので、使い道が、物資の購入だけではなく、臨時の人件費も必要なことが、わかりました。
また、収支も概算でいいので、たとえば、三ヶ月に一度は、報告があるとありがたいです。
義援金は、まだ配分委員会が立ち上がらず、被災者には直接とどいていないので、IVYなどNPOなどの活動団体への支援金のほうが、今は効果的だと思いますので、メディアの取材などがあったときは、そのことも告げていただくと理解がすすむと思います。
大きな冷蔵庫が届いて、皆さん安心されたでしょうね。食事のことは一番大事ですから。
仮設住宅の建設も進んでいるようですが、まだまだ学校などの避難所に暮らす方が多いのですね。
地球のステージへの募金は透明性、公開性が保たれています。使い道は最善を考えていると思います。
募金先を選ぶのは私たちです。一人一人がよく考えることが大事ですね。
東日本大震災は広範囲で甚大な被害がありました。復興支援も莫大な資金が必要とされています。
自分にできる範囲で助け合う気持ちを届けたいと思っています。
全国各地から、
世界の国々から
多くのみなさんから
想いのこもった資金が
地球にステージや国際さんに託される理由は
場所も内容も違っても
皆さんと一緒に支える活動をしていると
おもえるからかもしれませんね。
土日に
山口県下関市のアースデイに出展される
東ティモールの支援団体
(山元神父もご存知の下関のカトリック教会関係の団体)のお誘いで
たくさん公演が開催されてる山口県で
まだ、
地球のステージに出会えていない下関市ですが、
まだ見ぬ地球のステージに
共感してくださった方々のお陰で
募金活動をさせていただきました。
今日にでも郵便局に振り込みに行きます。
近ければかたもみ隊に加えていただきたいのですが、
こちらでできることで
国際さんとともに頑張ろうと思います。
こうして
またひとつ繋がりが広がる、
地球のステージとかかわれたおかげで
良い2日間をすごせました。
さて、
次はどこに繋がれるか
一緒にたのしみしていてくださいね。
義援金の使い道をきちんと説明して、寄付された方々もその先生のお心遣いがとても嬉しいはずです。
私たちができるのは募金だけなのか、と不甲斐無さに駆られてしまう時がありました。
でも、桑山さんや被災者の皆様に役立っているということを報告してもらえたから、きっと、たくさんの方が安心できたと思います。
私の学校でも、義援金を募る活動が始まりました!
私がするべきことは分かっています。
震災があったこと、今まだ続いている苦しみから背かないこと、そして募金することです。
校内募金が、桑山さんが必要と感じられた形でお役に立っていることを、とてもうれしく、感謝でいっぱいです。教職員や生徒、保護者に伝えておきます。サビエル高等学校 校長栗田
ある生徒の話し
本校は定時制ですが、不登校生徒や引き籠り生徒を多く抱える学校です。
ある生徒は中学校をほとんど登校せずに、本校へ入学してきました。毎日、最寄りの駅まで母親が車で送迎してこの2年間を過ごしてきました。
今日はまさに春のうららかな一日の和歌山です。快晴です。
1、2年と最寄りの駅まで自転車で15分ほどで行くのですが、自転車に乗ることなく母親が毎日、車で送迎していました。
今日は学校へ来るなり「汗をかいた」と言いました。
「どうしたの」僕がたずねると
「今日は自転車で駅まで行ったよ」と答えたのです。
「それは凄い。天気のいいひは自転車で来なければな。お母さんも大変だ」
「わかってるよ。でも、自転車ってすごい、汗かくなあ」
「こんな天気のいい日は、汗をかくのは当たり前。これからは雨の日以外は自転車で駅までいかなくちゃあな」
「そうするよ」
この生徒の引き籠りも一歩前進です。しかし、この生徒は、学校と自宅との往復しかできません。彼の活動範囲は、学校や自宅のある駅から向こうへは行けないのです。これから少しずつ社会への適応能力を高めていくかが課題ですが嬉しいことがあったのです。
和歌山 中尾より
支援金、これからもちょこちょこと送りますよ!
震災以来、コメントし続けてきましたが思うことあってしばらくread onlyにします。
先は長いぞ!桑山!