スタディツアーも実質の2日目に入りました。
今日はパオ族の心のよりどころ、聖地であるカックー寺院を訪れました。
パオ族を支援するにあたって、大切なことはその歴史やものの考え方、宗教観や暮らしぶりを知る必要があります。そこでこのカックー寺院は欠かせないと思うのです。
1年半ほど前の暴風雨によってかなりの被害を受けていたカックー寺院ですが、今回かなり修復されていました。敬虔な仏教徒であるパオ族ですが、龍のお母さんと空飛ぶ鳥人そして医師でもあったお父さんが結婚して、お母さんが産んだ卵から出てきたという深い伝説をも持っているパオ族。ツアーの皆様も、非常に身近に感じるところがあった様子でした。
なぜなら、その足でレストハウスにおトイレを借りに行ったと思ったら、やにわに誘われてパオ族の伝統的なかぶり物を装着していただき、そのまま購入。すっかりパオ族になっていたのです。
なんとノリのいい人々。この一瞬一瞬を楽しもう、パオ族に近づこうという強い気持ちを感じました。
ともすれば堅くなりがちなスタディツアーですが、こんな和やかでかつ積極的な「パオ族化」に大いなる喜びを感じました。
それからはレストランではセルビア人に、
「素敵!一緒に写真撮って!」
と言われるわ、インレー湖で船に乗れば向かい側の船のミャンマー人に、
「パオ族だ、パオ族だ!でもなんか変だ!」
と言われるわ…。
いつの間にかみんなで「ジャパオ族」と呼び、明日のミャッセ・ミャー村再訪に大いなる意欲を燃やす女性陣でした。
今日は基本的に「ミャンマーを知ろう」という点において観光が中心でしたが、ただの観光旅行ではない「入り込む」感じの1日でした。
非常にカスタマイズのうまい、ハイレベルなツアーの皆様です。
桑山紀彦