島根の3度泣き

「島根の3度泣き」という言葉が頭に浮かびました。
 まず、久しぶりに島根に戻れて1回目の「泣き」。そしてステージ公演中に必ず出る「泣き」。そして懇親会を終えて別れが惜しくてまた「泣き」。
 だから島根の3度泣き。
 今回も3回泣きました。
 なぜこんなにも島根が好きになるのか。それは島根に来るとすぐに分かります。まず人が優しい。町中でクラクションを聴くことがほとんどありません。そして人生をゆっくりと正直に送っている。みんな携帯電話をかけるときはちゃんと路肩に止まって掛けています。だから国道沿いにはたくさんの停車中のクルマが・・・。
 そして人がつながっている。もうこれで一体何度の実行委員会企画が開催されたでしょうか。1番から5番までやって「もうこれで終わり?」と思っていたら、昨年2番から再び呼ばれて、今年は3番でした。2巡目をきちんとやる島根県人とは一体どういう人たちなのでしょうか。
益田実行委員会1
これが実行委員会のみなさん。
一人一人の表情とポースに注目。すごい明るさと前向きさです。これが島根県人!
 この写真にあるように、この底抜けの明るさとは何でしょう。昔は「裏ニッポン」などと言われて、暗いイメージが語られたこともあったけど、そんなのは全くあり得ない底抜けの明るさ。あんなものは、一部のメディアが植え付けた愚かなイメージに過ぎないこともすぐに分かります。その証拠に、ステージをやっていると山形県庄内地方、新潟県、富山県、そして島根県はみんな底抜けに明るく、笑顔の県です。みんな日本海側です。人間は多種多様なバリエーションを持った、柔軟な生き物なんでしょうね。
 今年もたくさんの観客に来て頂き、ステージの3番が進んでいきました。
 いつもはどうしても堅くなりそうな「3番」ですが、この島根県人の暖かくも、オープンな雰囲気に守られて、とっても自然体で3番を語ることが出来ました。この益田市は、「篤姫」の脚本を書いた田渕さんの出身地でもあり、我が信頼する音響の田原さんの実家があるところです。様々な才能の人が出ている益田市、そして島根県はやっぱり土壌が豊かなんでしょうね。映画の舞台にもなることが多く、出雲地方は「Railways」、石見地方は「天然コケッコー」の舞台でもあります。いい映画の素材になっています。
 来年の予定既にほぼ決まり、12月3日(土)に4番をやることとなりました。そしてその前の日の金曜日には、1,2校、益田の小中高等学校での公演を行い、益田にステージを積極的に広めていこうという意志が、もう今の時点で確認されているんです。
 恐るべし、島根県。
 この益田実行委員会の皆さんのイベントは、会場に多くの展示があるところ、第一部としてフォロクローロの演奏と、アフリカドラムの演奏があることが特徴です。そして何よりステージの直前に、携帯や飲食の禁止を伝えるために、寸劇が行われることですね。是非来年のステージも盛り上げていきましょう。
 最後はまさに親戚同士の集まりのような雰囲気で懇親会が夜に溶けていきました。

 あきちゃんの左横と後ろの皆さんたちの服装の色に注目。これって「信号機」?
 ありがとう!島根県人!
桑山紀彦
 

島根の3度泣き」への2件のフィードバック

  1. 桑山さん、明ちゃん、ありがとうございました。
    ステージのこと、あれこれ思い出すと、口元が緩みます。
    来年の12月まで、頑張れるエネルギーが湧いてきます。
    でも、今回のMVPは、あの強風の中、前後左右にふらつく機体をなんとか萩石見空港に着陸させた機長さんでしょうね。

  2. 桑山です。
    いや~、山藤さん。本当に充実の時間をありがとうございました。
    久しぶりに、「落ちる?」と思った着陸でした。年間180回くらい飛行機に乗っていますが、そう思う飛行機は少ないですからびっくりしました。
    でも、「いい仕事しているなあ」と思いました。
    「俺はこの飛行機をこの空港に降ろしてやるぜ!」
    というものすごい強い意志。
    それによって飛行機がぐいぐい進路を正していくんです。これがプロの仕事ってやつですよね。
    だから桑山もがんばってプロの仕事しなきゃって思ったんです。
    でもすごいことに、その夜益田のホテルで見た夢は「広島空港に胴体着陸する夢」だったんです。
     何で広島空港なんでしょう。萩石見空港なんですけど・・・。
     その広島空港を今朝飛び立ちなんと成田空港経由で仙台空港に帰る途中です。
     皆さん、島根県に、ぜひ旅してください。
     「クラクションを聞くことが滅多にない」
     「路肩に止まっている携帯電話中の車両を頻繁にみる」
     「黄色の点滅信号がやたらと多い」
     「一つものを聞くと5つくらいの付録がついて、答えが返ってくる」
     是非お試しあれ~
    桑山紀彦

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