今日は、我が故郷、飛騨高山の日枝中学校のステージでした。
ここは現在山形大学医学部2年生の草場君の母校です。
彼は中学校3年生の時に、お母さんにつれられて「地球のステージ3」を高山市内の浄土真宗大谷派(東本願寺)の別院でみました。
桑山自身も浄土真宗大谷派なのですが、その別院は畳敷きの大広間で、雰囲気のいい中、「生と死」をテーマにした「3番」が進んでいきました。
それをみた草場君は医学の道を志し、それを貫いて昨年4月に山形大学医学部に入学しました。
3月に草場君と会ったのですが、まさかこんなに近い日程で彼の母校でステージが出来るとは思いませんでした。
故郷公演はいつも気持ちがどんどん入ってしまうので常に涙目ですが、今日の日枝中学校の生徒たちもまっすぐに聴く素直で素敵な中学生でした。
その彼らに後押しされる形で、ガザ危機篇に入り、ついにルーリーの語りの場面に来ました。
ここは
「“死ね”って言葉を言ったらいかん」
とずっと伝えてきた場面です。でももう自分にはそんな偉そうなことを言う資格もなく、立場もありません。
けれど、この目の前の素直な中学生のみんなをみていたら、自分も素直に生きていこうと思い、
「あのな、一昨日僕は人に向かってな、“死ね”って言ってしまったんや」
としゃべらせてもらいました。
それは、生徒たちも
「??」
という感じだったと思います。でも、嘘はつけないし、偉そうなことは言えないし、でも何も言わないのはもっと卑怯だし。だから決心して、本当のことを伝えさせてもらいました。
意外なほどに、落ち着いて話せたのは、自分の言葉、飛騨弁だったからかも知れません。そして最後は、
「その言葉を吐いてしまった自分が嫌で、嫌で・・・。やっぱり、その言葉を吐くと自分自身がこれほど惨めになると言うことがよくわかったんや。だから、自分も含めて、その言葉を言ってはいかんということを、この場でもう一回言わせてださい」
と伝えさせてもらいました。
飛騨高山の中学生がどんなふうに受け止めてくれたのかはわかりません。でも自分がやってしまった非を認めることはやはり大切であり、そこからどう学んでいくかについて、道をそれてはならないと思えた、そんなステージでした。
故郷公演が、この時期にあって良かったと思いました。
桑山紀彦
日枝中学校でのご講演、おつかれさまでした。
そしてありがとうございました。
所謂講演会というものは、大抵どこの学校でもPTA行事等の一環として計画されているのでしょうが、これほどインパクトのある講演を今回居合わせた殆どの子供や父兄が経験したことがないのではないか、と思います。
私自身は先生のご講演をお聞きするのは2回目です。しかし、やはり故郷での開催ということもあってか、相当お力が入っていることが体育館後方に座っていた私の席にまでビンビン伝わってきましたし、衒うことなくご自分の気持ちを曝け出してまで伝えようとする真摯なお姿に素直に感動しました。そして、それは間違いなく、今日会場にいた全ての生徒や教師、保護者の心にストレートに届き、響いたと確信しています。
今日のご講演でも仰ってみえましたが、ご帰国されてまだ2日程度しか経っていない、しかも過酷な経験をされた上でのご講演とのこと、ひたすら頭が下がる思いです。
子供たちが今回のご講演から学んだものは、それこそ計り知れないものがあるでしょう。多感な時期にこのような講演を聞くことが出来たことは本当に幸せなことです。それがましてや自分たちと同郷の先輩なんだ、ということがどれほどの誇りを持つことが出来ることか・・・。
彼ら彼女らの未来が明るく輝かんことを切に願うばかりです。
そして、今回のご講演を一回で終わらせることなく、2回目3回目へと続く大きなうねりとなることを心から希望します。
(PTA役員の皆さん、来年度もぜひお願いします)
本当にありがとうございました。
最後に飛騨弁で感謝の気持ちを表したいと思います。
ほんっとに今日はいいもん聞かせてもらって、うたてぃこっちゃったさ。
そやけど今日はちょっと暑かったでな、センセのからだ大丈夫かこわかったんやけど、無事に終わってありがたかったさ。
これからも忙しゅうて、えれぇかもしれんけど、
ためらって、マメでおってくりょよ。
(飛騨以外の人が読んでもわからんやろな・・・)
この時期に故郷公演があって良かったですね。
故郷の空気の包まれ、だいぶ気持ちが癒えてきたのではないでしょうか。そして帰国後すぐにステージがあり、素直にありのままを語ることよって、実は心を軽くすることに近づいているのでしょうね。
「地球のステージ」って、ほんとうに若い人に良い影響を与えていますね。なんと、高山から山形大学へいらしたのですか。どなたかも、試験科目に物理がない当時の山形大学を受験されていましたね。どんな縁で、どんなつながりになっていくかほんとうにわからないものです。
今日(昨日かな?)、東北の大学生の集まりがありました。Peace Now!東北 2010 日々、学業や研究に追われ、平和についてじっくり考え議論できる状況にない学生がこの企画に集まりました。現在の社会情勢、過去に日本や世界で起きた出来事やそれを実際に体験した人の経験から、学生自身がこれからどのように行動して未来につなげていけばよいかを考える貴重な一日でした。分科会の1つに呼ばれ、ユニセフ活動についてと、「世界でがんばる日本人」として、桑山さんと菅野さんを紹介しました。
「がんばれば夢を叶えることができる日本に生まれたみなさんには、『日本人としての役割』を考え行動していったら、きっと世界平和につながっていくと思う」ということを話してきました。ステージを見たことのある学生もいて、うれしかったです。その時は関心がなくても、ずっと心に残るステージなんですね。とても印象深かったと聞かされました。前向きな学生と接して、勇気づけられました。
多くの人たちにさまざまな影響を与える「地球のステージ」
発信する側は、気を引き締めて伝えなければいけませんね。
何はともあれ、ステージ活動と通常診療が再開できてよかったです。ほーっ!
26日のブログを拝読してからずっと喉元が
焦げるような想いとともに、今回の出来事が
何を意味するのであろうかとずっと考えておりました。
私は常々、起こることには全て意味ありという考えでおります。
先生はやはり重要な使命を授かった選ばれた
おひとりであると思います。 そして、重要な使命を与えられている人に対しては、いろいろな形で魂を磨く機会が凡人よりは多く与えられるのではないでしょうか? それは
その与えられた困難を克服する力があり、
世の中に必要な人物と判断されているから
と思います。
先生の今回の過酷な体験を通して、多くの人たちがこのような現実があることを知ることができました。 そしてなによりも人間の基本が、正直、素直、誠であることを私たちに教えてくださいました。 ありがとうございます。
故郷飛騨高山での公演が更なるインパクトを
もたらしたこと、そして、故郷の空の下、
傷ついたお心をいささかでも癒すことができたようで嬉しく存知ます。
今回の体験により、より一層輝かれた魂の持ち主となられた先生のこれからのステージは
今までにも増して素晴らしいステージになる
と確信しております。
そして、”地球のステージ”で繋がっている私たちは このように数々の大変なご苦労をされながら活動されてらっしゃる先生と明子さんに心から感謝し、私たちなりに各自できることを実践し先生たちのご活動をさらに
サポートすべく日々の努力を積み重ねることが求められているのではないでしょうか?
先生、遠い昔の格言を思いだしました。
”堪忍の袋を常に首にかけ、破れては縫い、
破れては縫い”
一日も早く、お心が癒されますように。
故郷の風に癒され 目覚め立つ
自分の非を認めることによって心が軽くなるんですね。
解る気がします。自分の非を正当化してしまうことに慣れるのは、怖いことですね。
桑山さんのブログを見ていると、心が洗われるような気がします!