ラファの事務所寝泊まり生活もすでに4日目に入ろうとしている。
地震の救援の時も、こういう「雑魚寝」だ。ラファには一切ホテルなどないから、内戦状態のガザ市に暮らせないとなると、もうラファの事務所しかない。阪神・淡路大震災の救援の時も、長田区の区役所最上階の廊下にマットレスをひいて寝袋で寝ていた。隣の人との間は20cmくらいだったかな。それもしょうがない。
今回は、我が「地球のステージ」(現地英語名:Frontline)のラファ事務所の一室が僕の居住区だ。カメラマン明石さんとの間にバリケードを築き、少しだけプライバシーを形作ったが、あまり意味はないかも。でもこうやって、タコ部屋のような中で寝ることで、パレスチナの人たちに対するシンパシー(共感)は強くなる。彼らも大変な暮らしなのだ。持ってきたコイル型ヒーターで湯を沸かし、紅茶を入れる。ビスケットをかじる。
細いお湯のでるシャワーを、停電を気にしながら浴びて、電気があるうちにドライヤーで乾かす。
あっという間に屋上にある水タンクの水が無くなって、断水。
こうやって暮らすと、この地で活動する気力が試される。
大丈夫、このくらいは全然平気。それより子どもたちと一緒にやる活動がとっても楽しい。だから大丈夫。
ワークショップ4日目
今日で廃材打楽器ワークショップとしては2日目だ。
いよいよ活動場所に来て、たたく、合わせるという内容になった。
案の定、音感の豊かな子は少ない。なかなかリズムが取れない、それもそのはず、パレスチナに「音楽の授業」というものは存在しないのだ。音楽に合わせるという経験は皆無といってもいいこの子たちを、そうやって導けるのだろうか。
まずは4拍子。次いで4拍目をとめた4拍子。
う~ん、4回目もたたいちゃうなあ
素材は主に5つだ。瓦、タイル、木切れ、ペットボトル・シェイカー、水タンク。どうして音が鳴るのか、高い音と低い音があるのはなぜか、勉強した。
結構子どもたちは目を丸くしてついてくる。そして3つのグループに分かれ、セッションだ。パート別に別れて、まずは4拍子。そしてバリエーション。かなりよくなってきた。でもどうしてもリズムに乗れないのが、モハンマッドとガーシム。元気はいいんだけどな。
高い音の鳴るタイルから、木に変更してもらった。そして、2時間かけて、何とかみんなが水タンクのバス度ドラムを頼りに、音についてくることが出来るようになった。「音を合わせる」は、すなわち、他者への気遣いと「共存」を意味している。「音を楽しむ」は、身体の底にうずく歓びを感じて欲しいという狙いだ。
明日は最終日、どこまで行けるかなあ・・・。
毎日の活動の様子が送られてきて、日本にいてもとても身近に感じます。いつも海外での活動はHPで毎日のようにお知らせがありましたが、このようにブログに書き込みができてつながっていることが実感でき、よかったと思います。日本からのメッセージも届いているんですよね。最近はブログの参加者も増え、うれしいです。いろんな意味でとってもすてきな「地球のステージ」、大きな声で・・・おや?何と言うのかな?「すてき・いいぞ・がんばれー・がんばろう!・うれしい・生きてるってとってもすてきなこと!」などなど。ブログを開くのがとても楽しみな日々です。お体に気をつけてご活躍ください。
「音を合わせる」は、すなわち、他者への気遣いと「共存」を意味している。「音を楽しむ」は、身体の底にうずく歓びを感じて欲しい
↑この言葉、素敵です。
私もこんな音楽の授業を受けていたら、もっと好きになれたかも。
最終日、子どもたちの中に何かが芽生えますように。
日本から応援しています。