2000回達成

今日は1日2公演。
　午後からは福島県郡山市の大島小学校でのステージでした。
　そしてそれが通算で2000回のステージになりました。
　1996年1月15日に始まった「地球のステージ」は13年で2000回公演を迎えました。
　1000回が4年前の10月1日、新潟県PTA連合会総会だったので、実に4年以内で1000回を記録したことになります。
　
　大島小学校はとても良い雰囲気で迎えてくれました。
　親子イベントだったので、体育館にたくさんの親子が平座りしてくださり、誰一人騒ぐことなく小学校1年生から6年生の子どもたちとその親御さんが一心に聴いてくださいました。
　まさに2000回を記念する素敵な雰囲気の中、ステージは過ぎていきました。

大島小学校にて
　この2000回を公演してきた中でたくさんのものを得、そしていくつかのものを失いました。
　どんなことにでも、得るものと失うものがあります。
　もちろん、得るものが多いからこそずっと続けてこれたのですが、この2000回を振り返れば失ったものも心に浮かんできます。
　「毎日病院に勤務する医師」というものは「失ったもの」です。
　13年お世話になり、この水曜日で退職する上山病院での医師としての日々はある意味「失われた日々」でありましょう。上山病院のみんなは、そんな僕を良く外へ出し続けてくれたと思います。久しぶりに医学部時代の同級生と会うと、医師になって22年。相手がしっかりとした医師の顔になっていることに戸惑ったりもします。それも僕にとっては失ったものかも知れません。
　しかし今、開業という決心をし、藤川奈実香という最強の内科医という同僚を得て、「東北国際クリニック」は始動します。海外医療支援活動の中で培った医師としての技術は「得たもの」だから、それを活かす場所はもうじき完成します。
　それにしても得たものの大きさ、広さ、そして重さは計り知れません。多くの人がこの2000回を祝って電話やメールを下さいました。普通に医者だけやっていたら、そんな言葉はかけられることもありませんでした。
　これから3000回、4000回と数を重ねて、いつまでも変わらないステージを公演できればと気持ちを新たにすることができました。
　北九州、行橋カトリック教会の山元神父様の言葉が浮かびます。
　「人にはどんなに小さくても”役割”が与えられています。それを見つける為に日々努力しましょう」
　そうですね。
　うちの菩提寺、本教寺の住職、平野さんが言いました。
　「桑山さんにしかできない役割があるんですから・・・」
　はい、頑張ります。
　そう、役割分担です。
　僕は僕の役割を自分なりに一生懸命果たし、うちのスタッフや全国の皆さんがそれぞれの役割を果たし、気持ち合わせることで、一緒に何かをつくり出していける。それが「地球のステージ」なのだと思います。
　いよいよこの2000回記念公演は11月14日（土）14時～　神戸市東灘区「コープこうべ：生活文化センター」で開催されます。
　「ミュージカル調、地球のステージ」
　着々と制作中です。
　皆さん、2000回まで本当にありがとうごさいました。
　次は3000回、よろしくお願いします。

桑山紀彦