立ちふさがるエレズ

エレズは閉まっていました。
 何があるのかわからないのがエレズ。イスラエル軍の一方的な意思と力で閉められ、空けられるエレズ。これまでどれだけ嫌な思いをしてきたことか・・・。
 この世界に自由に行ったり来たりできない、そんな地があるという事実を突きつけられます。それが暴力の応報、パレスチナ自治州ガザ地区です。そしてその中ではパレスチナ人同士がいがみ合い、拘束して嫌がらせ。信じられない世界。そこに140万人以上が暮らしています。
 どう説明しても、どう説得しても頑として受け入れないイスラエル軍に今日のところは折れて近くのアシュケロンに待機しています。
 このまま入れないかもしれない。でも、あらゆる可能性を模索してみます。それでも不可能な時はいったんエルサレムに戻ります。でもみなさんが心を込めて送ってくださった募金は銀行送金で十分ガザ地区に送れます。ただ、真心がこもったものだから、直接ダルウィーッシュに手渡したいのです。そのダルウィーッシュも拘束されたまま。拘束者は500人を超えているようです。西岸ではファタハが、ハマスの人を拘束している、その仕返しのようです。
昨日もガザ市(ガザ地区)発のエジプト中東通信(MENA)によると、イスラエル軍は21日、ガザ地区中心部にあるブレイジ難民キャンプに侵攻したようです。死傷者が出たという情報はいまのところありません。
 一方、過激派組織「民衆抵抗委員会(PRC)」の軍事部門「サラハディン旅団」が同日これより前、ブレイジ東方のイスラエル軍の拠点に向けて迫撃砲攻撃を行ったという声明を出しています。
 北海道の親父M氏が教えてくださった「ガザ」→「ガーゼ」の意味がとても心にしみると同時に、どうするとこういったことがなくなるのか、無力ながらに考え込みます。
エレズ090625
立ちふさがるエレズの検問所
桑山紀彦

立ちふさがるエレズ」への3件のフィードバック

  1. ほんとうにこころが痛みます…。神はこのようなことを望まれていないのに…。すべては人の業です。…とすれば…人がそれを止めることができるのです。そこに希望があります。希望のないところに希望をおく…それが信じるということなのでしょう。きびしいです。でも、誰も何もしてくれない。気づいた人が気づいたことをするしかない…。神が望まれることはかならず実現します。ただし、人もそれを望まなければ…。希望だけは捨てないで…。気をしっかりもって、できることをしてきてください。わたしは何もできない。祈っています。山しん。

  2. 信念を持って突き進むことで、きっと何かできると思います。
    在り来たりなことしか言えず心苦しいのですが、どうか頑張って来てください。応援しています。

  3. 本当に悲しいことです。同じ人間が拘束しあい 仕返ししあい いつまで続くのでしょうか憎しみや恨みの心からは争いや悲しみしか生まれない。人はそんなことしたいわけではないはずなのに。
    地球のステージで見たダルウィーッシュさんたちや子供たちの綺麗な目が焼き付いています。あの笑顔も。
    祈ることしかできないけれど 桑山さんたちがダルウィーッシュさんと再会できること願っています。争いのない自由な世界があって当然なのに 人がそれを壊している そんな権利は誰にもないのに。地球は人だけのものじゃない 動物だって植物だって生きているのだから
    祈っています。

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