朝日新聞、田井中記者

今日、25日(日)の朝日新聞に、田井中記者の「ガザ、心のケアが必要」という記事が大きく載りました。
 田井中さんは、今回桑山らがガザに入るその瞬間、国境のターミナルまでついてきてくれていた、朝日新聞カイロ支局の記者さんです。
 1月16日(金)の朝日新聞に桑山の写真入りで「日本人医師ガザ入り」の記事を出してくれた田井中さん。今でも、その入れる、とわかった瞬間の表情が忘れられません。
「本当に入るんですか?大丈夫かな?」
 という不安な表情。それと同時に、
「僕も入りたいな、記者として本当の現場をみたいな」
 という野心の表情。
 これが外信部の記者さんなんだなあ、と思ったものです。
 田井中さんには、本当にお世話になり、ガザにいる時も田井中さんと電話で話すことがすごく「救い」でした。
 僕たちはいつの間にか、「たいちゃん」と呼ばせてもらえるようになり、田井中さんがラファ検問所からガザに入り、ダルウイーッシュを取材してラファの記事を書き、その後ガザに入ってガザの記事を書き、そして今日の「心のケア」の記事を書かれています。
 そしてその少し下に、
「日本政府からの支援物資がエジプトのアリーシュの空港に到着」
 という記事も書かれていました。これで、
「ああ、たいちゃんエジプトに出られたんだ」
 とわかりました。一時またラファ検問所は閉じられていましたから、田井中さん出られなくなっていたんです。
 小学生の娘さんと奥さんカイロに残して、もうずいぶん家族とも会っていないのになあ、とずいぶん余計な心配もしていたのです。
 だから、そのアリーシュ発の記事を見てうれしかったですね。
 記事から、そんなことを読み取らせてもらいました。
 こうして、
「世界の出来事を伝えたい」
という外信部記者の根性と、
「友だち見捨てられない」
という医者が出会って、今回の一連の記事になっていったのでした。
 滋賀出身の田井中さんは、岐阜出身の桑山にとっては「隣県人」です。
 これからも、忘れられがちなパレスチナやガザの記事を現地から発信してくれるでしょう。
 ぜひ「田井中雅人」という署名入りの記事を探してみて下さい。
桑山紀彦

朝日新聞、田井中記者」への10件のフィードバック

  1. 新聞記事を読みました。現地の状況を知らせていただき、うれしいですね。写っている子どもたちの笑顔、多くの友達と再会できたうれしさが伝わってきます。学校が再開され、普通に友達と勉強したり遊んだりして、心の傷が癒されていくといいですね。
    記事にあった「10年後のガザにはハマスの戦闘員が増えて・・・」のところがとても気になりました。そうならないために、国際機関やNGOが活動していく必要がありますね。
    ユニセフに対し、日本政府は300万米ドルの拠出を決定したそうです。今回のガザの危機に対する政府機関からの支援決定は日本政府が初めてだということがHPに載っていました。
    「地球のステージ」では継続的にパレスチナの支援活動を行っていきますので、今回の桑山さん、akiちゃんのガザ入りで大いに関心を持ち心配してくださった皆様、HPトップにある「支援募金」に協力いたしましょう!みなさまそれぞれの「気持ち」を表しましょう。
    最後に、桑山さん、akiちゃんの心が1日も早く癒されますように!

  2. 地球のステージ、桑山紀彦さんの世界に対する姿勢素晴らしいですねー(^O^)
    地球のステージでの各篇の歌の歌詞の一つ一つが心に強くこだましてます。HPのステージ関連グッズを更新してほしいですねー(-.-;)アフリカ版のCDは販売してないんですかね…(>_<)

  3. 朝日新聞は後で捜したいと思いますが、田井中雅人さんの記事を検索して読みました。読んだだけでも辛く、憤りが募るものですが、現場にいた桑山さん・アキちゃんの辛さはどれほどだろうと…、想像が出来ません。
    「TUP」のメール記事なども読みましたが、憤りと自分に対する無力感が募ります。でも気を取り直してがんばります。小さな一歩からで良いんですよね。がんばりましょう。この世界に生きているのだから。

  4. 桑山さん
     無事帰国、お疲れ様でした。
     ニュースでの報道を見る度に
     桑山さんの無事と現地の人々の無事を
     子供達と願っていました。
     ガザでの出来事が身近に感じる日々でした。
     これまでのブログからも現地の様子が手に取るようにわかります。
     
     心身共に大変お疲れのことと思います。
     
     そんな時に・・明日は小学校のステージをお願いしています。
     桑山さんが来てくださるだけで、子供達には多くのことが伝わることと思います。
     
     明日は子ども達だけでなく、保護者や地域の方も桑山さんにお会いできるのを楽しみにしています。
     どうぞ無理なさらず、気をつけて来てください。
     
     お待ちしております。
     四和小 古川
     
     

  5. 桑山先生
    1月16日の朝日新聞拝見していました。
    その後のニュースも。
    無事帰国されてよかったです。
    あまり無理はされませんように。
    ご活躍をお祈りします。
    T.Koma

  6. 夕方になって近くの新聞店に朝日新聞を買いに行ったらただでくれました。田舎ってスゴイ!
    早速、読ませていただきましたが悲しくなりました。
    田井中記者とは通じるものがあるのでしょうね。
    戦争が生み出すものは憎しみだけですね。
    これでは又、繰り返されるだけです。
    ハマスは戦争被害者に支援金を渡すそうですが、そうしてまた支持者を増やす。
    目の前の生活。生きるためなら善悪の区別なんてつかなくなってしまうのでしょう・・
    数年前になりますが、地震後、自然災害でしたが、あまりもの恐怖から保たれていたバランスを崩し入院。開放から閉鎖へと行く患者さんがいました。人それぞれでしたが、ストレスが与える影響が大きい事を実感しました。
    心の病は目に見えにくいから余計厄介ですよね。だからこころのケアはとても重要だとおもいます。
    ガザの子供たちに本当の笑顔が戻って来る事を願います。
    微力ですが支援募金をしました。お役立て下さい。

  7. ニュース23と朝日新聞見ました。お疲れ様でした。来月、私の住む福岡で「地球のステージ」が開催されると知り、調べていたらこのブログに辿り着きました。福岡公演楽しみにしております。北九州のJICA九州のほうに行く予定です。

  8. 遅ればせながら、田井中さんが今まで書かれた記事を読みました。空爆の中本当にお疲れ様でしたと心から伝えたい人がここにもいらしたんですね。戦争が引き起こす恐ろしさは物を破壊するだけではなく、心まで破壊してしまう恐ろしさが良く分かりました。普通に暮らしていたおばちゃんに、いつの間にか「私はハマスの味方だ」と思わせてしまうことの恐ろさ・・・。戦争の中での極限状態が普通の市民もを1人の戦争支持者にしてしまい、医者になりたいと思っていた子供の夢が兵士になりたいと変わってしまうことは、どう考えても悲しいことです。せめて子供たちにはキラキラとした夢を持って生きてほしい。そのために私たち日本で暮らす大人は何が出来るのだろうか?
    私もガザにいけるといいんですけどね・・・
    今は日本で応援するしか出来ません。
    がんばれ!!ガザの皆さん!!

  9. 桑山さま、後藤さま
    ブログを拝見し、恐縮しております。
    激しい空爆のさなか、「こういう時は笑うしかない」と言いながらラファ検問所を越えて、笑ってガザ入りされる桑山さんの胆力と、意を決してついていかれた後藤さんの後ろ姿に、「個人の意志の力」を感じたものです。
    やや遅れて、私もガザに入り、実際に起きたことや、攻撃にさらされた人々の思いを記事で伝えようと努めました。少しでも日本の皆様の心に届いていれば幸いです。
    つかのまの「停戦」後、イスラエル軍は空爆を再開。ダルウィーシュさんの暮らすラファ周辺も連日、激しい空爆にさらされています。
    今後とも、伝え続けていく所存です。
    田井中 雅人

  10. 桑山さん akiちゃん
     
    1月16日の田井中雅人さんの朝日新聞記事が私の心を震わせ、桑山さんのブログを読みながら、涙が溢れ、桑山さんやakiちゃん、ガザの子ども達や普通に生活してる方々を想って、祈り続けました。
    1月25日の記事 「ガザの子 心の傷」 は...
    私は30数年保育士のあと、自分のためにカウンセリングを学んで、今、心理カウンセラーを遣りながら皆さんから学び続けてますので、とっても とっても 心に響くのです。
    私のできることをしょうと、この新聞記事を持って、2月7日に北九州(JICA九州)である「地球のステージ5」を、私のまわりの「ひとり」から始めて、伝え続けています。
    桑山さんと出逢ってなかったら、思いついたら行動する私になってなかったですねー。
    桑山さん akiちゃん 田井中さん ありがとう~
    当日、会場での再会を楽しみに...お待ちしてます。

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