今日は盟友、青山先生が校長先生を務める石巻の中学校でのステージでした。
青山先生は教頭先生の時に「地球のステージ」をご覧になり、それ以降、ご自身が勤務されるすべての学校で「地球のステージ」を読んでくださってきました。
実に、それは100%呼ぶということで途絶えることはありませんでした。そして新しく校長先生として赴任されたのがこの中学校なのでした。
この学校には津波で肉親を失った生徒さんが複数名います。青山先生は一生懸命考え、「6年目の津波篇」をしっかりと公演することになりました。
津波が来て6年を迎える今、ようやく肉親を失った子どもたちにしっかりと向き合うための時間を提供できた初めての公演となりました。
もちろん万全を期するため、その生徒さんたちが万が一辛い反応をした場合の対応もしっかりと検討した上で臨みました。大川ゆかりさんの語りが、丹野裕子さんの想いが体育館に拡がっていきます。
一人として退席する生徒さんはおらず、静寂の中公演は終わっていきました。
終わって一息ついた校長室。
青山先生は肉親を失ったある生徒を呼んでいました。
「今日の公演は、君のためにあった。君がこの公演を聴いて今まで以上に命を大切にしていくことをこころから願う。」
こんな熱い気持ちの先生が宮城県石巻にいます。
「向き合うこと」
それを全身で受け止め、静かに、でも確固たる決心ですすめていく青山先生。
「津波から学んだことを大切にさせたい。」
今、宮城県の被災地の中学校では、そんな「向き合うための教育」が始まっています。
桑山紀彦
今日の毎日新聞。
防波堤工事の要・不要論、被災された方々の未だに癒えない複雑な思い、
その思いをうまく受け止められないまま工事を急ぐ国と県の在り方の問題。
心が置き去りにされているみたいな暗い記事でした。