今日は気仙広域連合の5年目のステージでした。
大船渡市、陸前高田市、広田町の3自治体が集まり構成するこの広域連合は、国際理解、地域貢献をテーマに毎年ステージを呼んで下さっています。
今日は大船渡市の市長、教育長様も来て下さり、会場満席に近い熱気で始まりまりました。
会場に着く前、陸前高田の町を見に行きました。
かさ上げもまだまだ途中で、一体どんな町になろうとしているのか、全く全容がつかめないというのが正直なところ。
奇跡の一本松も、工事車両が激しすぎてアクセスすることが厳しく、安易に近寄ることもできません。その横の三角の道の駅、そして黄色の陸前高田ユースホステルは「遺構」として残されることと思いますが、ここがメモリアルパークとなり、人が来られるようになったころ(あと、4,5年先?)には、忘れ去られている可能性があると思うほど、砂埃の舞う「人の気配がしない被災地」になっていました。
なんとも複雑な気持ちです。
ステージは5番ですからルワンダ、ブータン、パラグアイ、フィリピン2というかなり深く掘り下げた内容になっていますが、今日は会場の雰囲気も柔らかく、リラックスできたのか、自分でも納得のいく語りになっていたように思います。パラグアイ篇の「明日の国」のバイオリンパートは自分でつくったのにもかかわらず、非常に難しい旋律なのですが、今日ようやく納得のいく音が出せたような…。
こうして定期的に陸前高田、大船渡という被災地を訪れ、その変化をつかんでいくことが大切だと思いました。
異常なほど雪の少ない1月末の東北の太平洋側。日本海側は逆に大雪で大変。局所的な気象の変動はやはり温暖化の影響と言うべきなのでしょうか。
桑山紀彦
景色に溶け合った遺構が保存されるといいのですが・・・・。