零下20度の帯広

今日はJICA北海道、帯広の北海道国際センターとの仕事で十勝の帯広でした。

 零下20度を下回る気温の今日、とかち帯広空港に降り立つとまるでアラスカを思わせるようなりんと冷えた空気。さっそくJICA北海道の公用車で訪れたのは、帯広畜産大学でした。お目にかかったのは木田先生。パラグアイに学生や卒業生を送り、小規模牛農家の支援を行っている教授です。パラグアイ篇の主人公、渥美さんの指導教官、その人です。

 

 とにかく今日1日で強く感じたのは、十勝の人々の勢いでした。木田先生も言いました。

「過疎化とはいいますが、言い方を変えれば本当にここに住みたい人が残り、適切な状況ができてきているとも言えます。十勝平野の農家、その多くがしっかりした収入を得ています。やる気の農家が育ち、農業の集約化と大規模化が進んだからです。だから人口は減っているかも知れないけれど、ここに残る人はおそらくこれからも残り続けるだろうと思います。

 そして、例えば東京の大学は地方の学生を集め、その学生はその多くが東京で就職していき自分の地方には戻らない。でも帯広畜産大学は全国から学生を集め、そしてその多くがこの北海道に残っているのです。すごいことだと思いませんか!」

 

1:13-2.png 帯広畜産大学

 

 そんな勢いと、大きなうねりとして形成されている「とかちブランド」の成功を強く感じました。

そんな中にあるJICAの帯広国際センター。まさに中小企業連携をはじめ、研修員への技術移転など活発に行っていらっしゃいます。それを率いる遠藤代表。JICA北海道のもう一つの翼、帯広国際センターの勢いを強く感じることができて良かったです。

 

1:13-1.jpg JICA帯広のみなさん

 

 今日は3機目に導入した新型ドローン「MAVIC Pro」を活用し、様々な場面での空撮を多用しました。やはり北海道を描くには機動力のあるドローンが適しています。でも、十勝が丘展望台から飛ばしたときは、最高スピードが50km/hに達したときバッテリーアラームが鳴りました。おそらく機体がマイナス20度以下になったのだと思います。危うく落とすところでした。

 

1:13-3.png 十勝が丘展望台から

 

 でも美しい十勝平野、帯広。明日は半日遠藤代表にご案内いただけます。

 3月4日、札幌のJICA北海道で公演される「JICA北海道20周年記念公演」の公演をお楽しみに!

 

桑山紀彦

 

零下20度の帯広」への1件のフィードバック

  1. 木田先生の「過疎化」と帯畜大のお話、感銘を受けました。都市社会学を少しかじっている者として、目から鱗が落ちるようなお話です。

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