ツアーの終わりに

月曜日から続いていたツアーが一段落。

 久しぶりに海老名に戻った感じです。

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 今年も毎年公演の学校に支えられ、昨日は京都府宇治市の西尾倉中学校。盟友中江先生の学校です。毎年3年生のみの公演ですが、今年の3年生もよく聴いてくれました。毎年いろんな課題があっても、必死に今を生きていく中学生に出逢い、その子どもたちをしっかりと見守ろうとする先生たちに出逢い、いつも勇気をもらいます。

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 そして今日は9年目の大垣北高等学校。我が母校のように思う北高等学校でずっと続いているこのステージ。今日も優しい山田先生の笑顔に出逢い、ほっとしました。超進学校である大垣北はそれが故にいろんな深い悩みを持っています。ついつい人と比べてしまう自分。忙しさに、自分が何をやっているのか分からなくなる自分。それでもなんとかもがきながら自分らしさを見つけようとしている高校生に出逢うと、自分の果たすべき役割を再確認させられます。

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 今日は大川小学校の判決が出ました。今はひたすら石巻市と宮城県が控訴しないことを願うばかりです。

 担当の弁護士先生と関わり、唯一生き残った先生の治療を担当する主治医に対する意見書は書きましたが、最終的にその先生は証言をするとPTSDがひどくなるということで、出廷は認められませんでした。

 表に出られなくなっていることがPTSDである以上、よく考えれば向き合えないで閉じこもっていることそのものがPTSDの症状に埋没していることになります。この流れからすると向こうの主治医はうまく治療ができていないことになりますが、その主張は認められませんでした。

 自分にとっては大きな遺恨を残す結果となり、これからこの主治医とどう対峙していくのか、課題が残ります。

 

桑山紀彦

ツアーの終わりに」への2件のフィードバック

  1. 被災した場所への誘導を指示した方の中には痛恨の思いを言えない人も居ると思いますが、今日の判決をどう受け止めているのでしょうか?勝訴とか敗訴と言った表現ふさわしくないと思います。

  2. あまり書き込みの少ないブログにひとこと。
    大川小学校のこと・・・
    訴訟の判決が出た。世間的には、風化されているように感じる。
    5年7ヶ月・・・あまりに長い。
    学校の管理下であまりに多くの児童が亡くなった・・・教師も・・・
    いまでも「なぜ?」が残る。「裏山があるのになぜ?」無念だ!
    児童は自らの判断で行動できない。先生の言うことを良く聞いた結果だ。
    「学校は子どもたちを守る義務がある」
    教師は命をかけた。でも、守れなかった・・・
    自らも命を落とした。さぞ無念だっただろう。
    いまだに語れないで苦しんでいる人がいる。
    ○氏の尽力で救える手立てがないだろうか。事実の解明にもつながるかもしれない。
    辛い事例も教訓になればと思う。
    しかし、多くの事例は教訓になっていない。残念でならない。
    子に言いたい。「てんでんこに、逃げろ! 死ぬな!」

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