滝川の”教授”とモザンビークの人々

今日は二日目。滝川での取材でした。

 滝川は国際協力や国際交流がとても盛んな街として有名です。その中心になっているのが山内さん。実は当別高校の2年目のステージに来て下さっておりかつ、6月の安達さんたち千歳実行委員会のステージにも来て下さっている「地球のステージ」の多いなる理解者です。

 さて、午前中からモザンビークの研修生の皆さんと森林事業の研修に付き合いました。先生は  畠山さん。この大きな北海道の森に生きてきたまさに「教授」という感じの人物です。ありとあらゆる森のことを理解している博学者ですが、実に楽しい実習になっています。

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 そんな中にいたのがカトリーナさんでした。

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 36歳のカトリーナさん。3人の娘のお母さんでもありますが 祖国モザンビークのマニカ州の農業普及員として頑張っています。今回は自分の技術をもっと向上させたいということで応募。高倍率を勝ち抜いて日本にやってきました。

 「この1ヶ月の研修で学んだことはたくさんありますが、びっくりしたのは木酢液。モザンビークでも炭はつくるけれど、その過程を工夫することで実はつくることができる木酢液の存在をこの研修で初めて知りました。炭となる過程でできる木酢液はいわば自然の恵みの万能液。植物を育てたり、アレルギーを抑えたり…。目からウロコの研修です。」

 でも、自分の方が知っていることだってあるのでは?という質問には、

「だからこの研修は学び合うことを大切にしているんです。私たちの知識と日本人の知恵がお互い刺激しあっていい研修になっていると思います。」

 見事な視点でした。

 なぜこの海を越えた研修に参加しようと思ったかと問えば、

「私はマニカ州で農業普及員をしています。農業は国の根幹。人々の生きていく糧となるものです。私の国が豊かになるために、農業のことをもっと学んで、それを国に還元していくことが私が大好きなモザンビークを豊かにしていくことだと思ったからです。」

 そんなカタリーナさん。コンポストづくりに思わず自然と歌が出てきました。

「私たちのモザンビークと日本。これからも前に進もう。後ろを見ないでひたすら前に!」

 みんなでこの歌を歌いながら、ひたすらコンポスト用の堆肥を踏み込んでいました。なんて素敵な時間。

 滝川とJICA、素晴らしい国際協力を実行しています。

 今日の学んだ言葉。

「ないことを嘆くのではなく、あることを誇りに思おう。」

「生きるための引き出しをたくさん持っているのが、北海道人の素晴らしさ。」

 

 北海道、実に奥の深い生きた方をしている人がたくさんいます。

 

桑山紀彦

滝川の”教授”とモザンビークの人々」への2件のフィードバック

  1. 「無いことをなげくより、あることを誇りに思おう」
    日本人にとって何んだか耳の痛いことですが、教訓として思い返さないといけない言葉ですね。

  2. 「無いことを嘆くのではなく、あることを誇りに思おう」
    日本人にとって何んだか耳の痛いことですが、教訓として思い返さないといけない言葉ですね。

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