今日は閖上中学校前の県道129号線の再開通の日でした。
9時にバリケードが撤去され、正式に通れるというので、丹野さん、そして記憶の番人渡辺成一さんご夫妻が来ていました。僕と明ちゃんはドローンとEOS 5D Mark-IIIを持って撮影に入りました。
昨日のうちに名取に入っておいたのです。
丹野さんは9時に歩き始めました。いろんな思いを込めて…。
「この町が本当に姿を変えた。それでいいのかもしれない。元の姿に似ていたら、戻って来られない人も多いだろうから。」
確かにそうかもしれません。5メートルのかさ上げ、再区画整理によって閖上2丁目は全く違う場所になっていました。
「私は、それでもここに戻ってこようと思う。自分と夫の両親の土地を合わせて、しっかりとそこに自分の土地があるんだ。」
丹野さんは自分に言い聞かせるように、そんな未来への思いを語っていました。
「閖上の記憶」の小齋館長が言いました。
「このかさ上げされた土地を見れば、一体何が起きたのかがわかる。地形を見ればちゃんと語りつぐことができると思う。」
前向きに考えることで、いろんなことに意味が見えてきます。
桑山紀彦
以前と変わる、と言うことは良いことも悪いこともありますね…
すべてが前向きにいくように祈ってます。
物心両面でわが町が甦る日はいつ来ることでしょうか?