今日は3年目の羽島高校のステージでした。
2年前、極寒の体育館でステージ1が始まりました。盟友、翠先生が教頭先生でいらっしゃったことが縁で呼んで頂けました。1年目のこのステージ、少々落ち着かない一団がいて多少課題を感じたのですが、「生徒一人一人の力が学校をいい方向に変えていく」という思いで関わったことで、何人かの先生方に評価していただけました。
昨年は羽島高校が人権教育研究協力校となり、「他の人の身になって考えられる力」を養うことをテーマに様々な取り組みが成されてきました。その中に「地球のステージ」を位置づけていただけたのです。
2年目の昨年は、実に立派に、誠実に生徒さんは「地球のステージ2」を聴いてくれて、学校は1年で十分変わりうることを実感させていただきました。高校時代は人格形成が何よりもテーマです。人との関わり、人への思いやりはすなわち「想像力」。つまり「これをいったら相手がどう思うか」という想像力こそ、最も大切なものだと考えています。だから、「地球のステージ」の中に出てくるたくさんの主人公たちへの思いを我が身に置き換えて、「自分があの立場だったらどうだろうか。」という視点でステージ参加することの大切さをみんなで学んだと思います。
そして3年目。まさに今日は具体的に「他の人の身になって考えるとはどういうことか」をテーマに、その言葉を盛り込んでステージの3番を進めていきました。
3番はジャワ島のリサ、パレスチナのファラッハなど、具体的な人物が登場します。その一人一人への思いを想像力を持ってして実感しようと問いかけていきました。
その甲斐あって、3年目の羽島高校は私語一つなく、背筋を伸ばし、静寂の中で聴いてくれました。大成功。素晴らしい高校だと思いました。こうしてみんな成長していく。変わっていける。それは日々の先生方の取り組みが功を奏していることに他なりません。そしてその一つの指標が年に1回の「地球のステージ」の鑑賞態度となっているわけです。
翠先生がまかれた種は、こういう形で芽を出し、奥谷校長先生はじめ多くの先生方が、ご自身の学校の生徒さんの良いところ、成長していった変化を感じ取っていらっしゃったと思います。
以前公演した高校でもありましたが、「うちの生徒には難しい」「うちの生徒には長すぎる」といった意見を持つ先生がいるとしたら、それはその先生が生徒のことを「決めつけている」のではないか、と思えてきます。生徒さんの大いなる可能性を信じている羽島高校だからこそ、この暖かくも優しい雰囲気の3年目が訪れたのだと思いました。
やはり高校生は「今を生きている」と思います。
学校が頑張って指標を提示し、先生方も一丸になって取り組めば生徒はちゃんと反応してくれる。まさに「われわれは人を育てているのだ!」という誇りを感じる先生方と共に、体育館を跡にしました。
大変充実感に満ちていました。
また来年、4番で羽島高校に戻れそうです。
岐阜の高校生に、栄光あれ!
桑山紀彦
長年の成果でしょうか、このところほとんどのステージで良い生徒たちに恵まれているようですね。
しかし、学校の先生とは大変な職業ですね。正に人を育てているのですよね。
単なる仕事として、生半可な気持ちで先生になられる方はいないと思いますが、
熱意のある先生方が一丸となることにより、生徒もその熱意を感じ取ると思います。
その上、学校教育と家庭教育双方のバランスが良ければ、更に良くなるのではないかと考えます。