ついに最終シーン、お母さんの声が天から聞こえてくる、そのシーンに臨みました。
これはこの映画の最も大切なシーンですのでここで詳しく語ることはできなくて、申し訳ありません。
でもついに子どもたちは167シーンが複数のテイクで膨らんで、実に500を超えるシーンをこなし、ついにクランクアップしました。
夕陽が沈んでいく「砂の丘」でクルーも、子どもたちもみんな感動しながら最後のシーンを撮り終えていきました。普通は花束なのですが、ラファには生花はないので、子どもたちが大好きなぬいぐるみをプレゼントしてクランクアップを祝いました。
主人公として頑張ったファラッハ。
お母さんの声を聴いている時のその表情が全てを物語っています。ぜひ、映画完成の時に観に来てください。
ファラッハの家まで送っていった時、ファラッハに聴きました。
「復讐と、愛と、大事なものはどっち?」
「・・・愛。」
少し間を置いて応えてくれたその「愛」に、本当の想いがこもっていたと思います。通常は大人に教えられているのですぐに模範解答で、「愛です」と答えますが、ファラッハはちゃんと自分で考えて、「愛」と応えてくれました。
パレスチナに関わって12年。一つのマイルストーンを置くことができたように思います。まさに「ふしぎな石」は、僕にとっても大切な「石」になりました。
明日は打ち上げのパーティと、スチル用の写真撮影を行って、全てが終わっていきます。
みんな帰りのバスの中では、踊りまくっていました。
パレスチナの未来が光ることを祈って!
桑山紀彦
いつも思いのままにコメントしてしまい、「あぁ、なんか、また上手く伝えられない…」というもどかしさに陥る私です。
それでも、コメントするを選んでいる私です。
ますます意味のわからないコメントになりますが、
『ふしぎな石』の完成を祈念して40枚のメッセージカードを引いていました。
すると、ポーンと飛び出してきました。
それは、1番のカードです。1は始まり、スタート☆そして、『すべての生命をたたえる』と書いてありました。動物、植物、花々、木々…卵が割れて素晴らしい力強い木が生まれています。色とりどりの鮮やかな花々実がなる木なんですよ。
クランクアップおめでとうございます。私はうつらうつら、ふしぎな夢を見ていました…