8月2日、全ての行程が終わり、みんなでガザ市の「ライト・ハウス(灯台の家)」に行きました。
昔からダルウィーッシュ、マジディの両家族と共に良く訪れたところです。今日は出演者と我がスタッフをねぎらうために、1時間かけてガザにやってきましたが、猛暑で外は40度近い熱波です。でもみんなそんなことものともしないで元気いっぱいです。
午前中にラッシュを仕上げて、11分もののプレビュー版を創りました。これは各シーンのダイジェスト版ですが、ちゃんと音楽も入れて構成しました。
長い間、AppleのFinal Cut Pro 7.0.3.を使ってきましたがさすがにもう立ち上がらなかったり、途中でエラーが頻発するので、今回からAdobe Premire Pro CS6に移行しました。ちょっと慣れないけれど、この映画はPremire Proで創ることにしました。
みんなの感想を聞いたあと、試写会です。
たった11分ものでしたが、みんなが涙を浮かべてみてくれました。
「ケイ・これはすごい作品だよ。絶対に感動してもらえる!」
農夫役のヤシーンが強く手を握ってくれました。
そしてファラッハたちです。
「すごく画面がきれいで、音楽も美しくて、感動した。」
「また映画やってみたい!」
「何度聞いてもお母さんからの声に感動する!」
いろんな意見が出てきました。本当に利発で前向きな子どもたちです。
最後の集合写真はタクシー運転手マジディを除いて、みんな集まりました。
マジディは長男のラーエッドが入院したので、来られませんでした。でも、このパレスチナに関わって12年。多くの友人たちに囲まれてきたんだなあ、と改めて実感する写真となりました。
そして最後の仕事はもう一回スチルの広報用写真の撮影。
スレイマンさんの壊れた建物の横で再び撮影です。
力強く進もうとする子どもたち、間違ったことを勇気を出して指摘する子どもたち。
それに圧倒されながらも、映画を撮ろうとする大人たちの様子を描いてみました。ポスターやパンフレットの表紙写真用の撮影です。
最後まで名残惜しく、ずっと手を振るファラッハたち。涙が出てきました。
こうして長かった映画のロケが終わっていきました。実に丸8日間、でも充実した日々でした。
もうじき、朝日新聞に(でっかく)でることでしょう。掲載日が決まったらお知らせします。
さて、明日はスタッフとみっちりミーティング持って、昼にはエレズの検問所を抜けてイスラエル入りです。そして翌朝3時くらいにはエルサレム事務所をでて、帰国の途につきます。
長い間、ロケの様子にお付き合い頂いてありがとうございました!
桑山紀彦
つくづく、平和な世界を願います。
桑山先生、後藤さん、前田さん、丸8日間、猛暑の中、お疲れ様でした。 帰国されても、日本も39℃ほどあるので、お気を付けてください。
小さな画面でしか見ていませんが、表情が美しい!
心がいっぱい動きます。
小さなひとつひとつから、愛が広がっていきますように☆彡
みなさん、お体にきをつけて。ありがとうございました!