金曜日、「閖上の記憶」の防災訓練を行いました。
全く自主的なものですが、「閖上の記憶」が非常に海に近づいた場所に移設されたため、避難路の確認はとても大切な事柄になりました。
丹野さんや小齋館長、番人の皆さんと「地球のステージ」の桑島、武田が一緒に歩いて経路を確認していきました。
「歩く」というのは実に大切な所作で、いろんなことが見えてきます。海の方から閖上中学校、5さ路の歩道橋、閖上小学校、そして東部道路の避難はしごまで、実に1時間以上かけて経路を確認していきました。
やがてこの秋に閖上中学校が解体されるとしたら、近くに高い建物はありません。どうやって、どこまで、どれくらいの時間で逃げるか、今のうちからしっかりと確認しておく。それもまた今回の津波から学んだことです。
1000年に1回の規模の大津波と言われていますが、次に来るのは1000年後ではありません。「明日」かも知れないのです。丹野さんがいつも言っている、
「今はあの津波の”あと”ではない、次の津波の”まえ”なのだ。」
そんな意識を共有した時間でした。
桑山紀彦(聴き取り~桑島愛希子より)
天災被害の少ない都会暮らしはつい忘れがちのこと、大いに参考になり、また、戒めになります。