今日は海老名市での2公演でした。
今年で3巡目を迎えるこの海老名市の小中学校の全てを回る公演は、昨年までと違って、まず事前に学校の先生方と話し合いを持って、その学校の取り組んでいる活動、問題点、進みたい方向性、キーワードなどを明確にして、ステージの中でそれに触れていくという新しい形式をとっています。
4月末に各学校の担当の先生と話し合いを持ち、よりその学校の事情にそくしたステージにするために試案を練ってきました。
例えば、今日は杉本小学校と社家小学校の2校でしたが、何れも「あいさつ運動」に力を入れていらっしゃいます。だからまずステージの最初に大きな声であいさつをし、その意味や、あいさつがどれほど周りの大人を励ますかについて触れました。
それから杉本小学校の場合は「みんなで気持ちの良い学校生活を送ろう」というスローガンがあるので、それにも触れて、
「気持ちのいい学校生活」→「優しい気持ちがやりとりできる仲間」→「時には”ごめんね”と言える関係づくり」について触れました。
これは、世界の平和にもつながることなので、「地球のステージ」の中で日ごろ触れている話の内容に付加して語りました。
こうして、事前にその学校の状態やニーズをつかんで、それをステージの中に活かしていく。本来こうであるべきと思ったことを実践させてもらいました。そうすることで、「単なる外部講師」ではなく「自分たちの学校のことをよく理解している講師」として認めてもらえるのではないか、と思うのです。
こんな形の「地球のステージ」、手間と時間はかかるけれど、少しでも多くの学校との事前打ち合わせができればと思っています。
社家小学校の最後のあいさつに立った6年男子が、
「亡くなってしまった人の分も、生きている自分がしっかり生きなければいけない。」
と感想を述べたことに校長先生はとても感動していらっしゃいました。
ともすれば力が余りすぎて、他人の身になりにくく、痛みが中々わからなかった「彼」がこの言葉を語ったことで、彼の内面の変化を感じていらっしゃいました。
彼は、まっすぐ僕の目を見て語っていました。
さて、今日は海老名から羽田空港に向かいました。なぜか羽田空港ー山形空港に飛んで名取に戻るというルートをとってみたのですが、海老名の場合東名高速にすぐに乗って、ふつうは保土ヶ谷バイパスを経由して横浜の首都高に乗って羽田空港というルートをとるのですが、今日はあえて東名高速道路の終点、用賀料金所から首都高に入り、山手トンネルを抜けて大井ジャンクションに入って羽田空港というルートをとってみました。
安全運転の明ちゃんの運転で実に40分。雨で夕方という渋滞になりそうなルートであったにもかかわらず、40分で行けたのにはびっくりしました。羽田空港はどんどんアクセスがスムースになってきています。
これでは成田空港の存在が薄れてしまうのもわかる気がします。この首都の両空港には、何とかいい形での棲み分けをしてほしいものだと思いました。
桑山紀彦