悪名高いエレズの検問所を抜けて、ガザ地区に入りました。
昨日もガザ地区最北端、ベイトハヌーンから、イスラエル領土のアシュケロンにはロケット弾が撃ち込まれましたが、エレズを抜けてベイトハヌーンに入って聞いてみたら、
「今日はまだ打ち込んでいないなあ」
とのこと。そのおかげか、スムースに入れました。とは言っても僕も同行の事務局長あきちゃんもすでにイスラエル軍に名前や団体名が登録してあるので、「知ったもの」として通過できるという計らいがあります。
さて、ガザ地区最南端ラファの街に入りました。
ここに盟友ダルウイーッシュがいます。今日は金曜日でイスラムの休日ですが、ちゃんと自分の学校、エルアマル校にいてくれました。
久しぶりの再会。会うなり、僕のヒゲを見て、
「お~、日本からハマスがやってきたぞ!武器は持っていないようだ」
ときつい冗談。
今回は一緒にサッカー大会をやる予定でいるので、早速の打ち合わせです。
ダルウイーッシュと
ガザ地区は今イスラエルによって経済封鎖がかかっているので、人々はもう生きるのに精いっぱいです、ガソリンは高騰し、すでに一リットル600円にまでなっています。だからガザ地区にはほとんどクルマが走っていません。走れないのです。
人々は料理で使い古した油をガソリンに混ぜて、しのいでいます。そんなところをダルウイーッシュがまた、
「交差点に行くと、料理の匂いがするんだよ。どこのレストラン?と思うと、クルマの排気ガスから料理の匂いがしてくるんだなあ~」
と屈託なく冗談にかまします。
この生きるにギリギリの世界の中で、パレスチナ人はそれでも前向きに、明るく生きようとしていました。
そのあまりの生きる力に、圧倒され、ひたすら
「申しわけない、申しわけない」
を繰り返してしまう桑山です。
でも、本当にそれ以外の言葉が出てこないんです。
「何でもモノのある日本に住んでいて申しわけない」
「どこへでも自由に行ける国に住んでいて申しわけない」
「高くてもガソリンを何とか入れられる生活をしていて申しわけない」
でもダルウイーッシュには、「申しわけない」という言葉が全然似合いません。だったら僕たち「地球のステージ」ができることは、「申しわけないです」というのではなく、この現実と、人々の本当の姿を、ちゃんと伝えることなのではないか、と思いました。
だから、ネット環境の良くないガザ地区ですが、何とかこうしてブログをアップしてみました。
明日からはサッカー大会だ~
桑山紀彦
桑山さん、本当にあなたはラッキーな方ですね。
日本でのニュースを見て心配していました。
何事もなくガザに入れたことをうれしく思っています。
また、すてきな記念の写真も載せていただき、ほっとした様子が伝わってくるようです。akiさん、きれいね!
サッカー大会のご成功を祈ります。
検問突破あめでとうございます。
これで予定どおりサッカー大会ができるのですね!!
日本に居ては知れない世界の実情を知ること、とても大事な事だと思います。だからこそ、地球のステージを楽しみにしています。無事に頑張ってきてください。
akiちゃん、何て言うんだっけ頭に巻いてるの?
似合ってるよ^^
「申しわけないです」この言葉が心の琴線に触れました。思わずコメント!
危険と隣り合わせのパレスチナへ行って桑山さんが感じたことを私たちはこうしてリアルタイムに受け取ることができます。
それはたまたまこの時代に平和な日本に生まれ住むことができたからですね。
ブログやステージで世界の現実を知ることで、自分はこんな便利な生活をしていて申しわけないという気持ちになります。蛇口をひねると清潔な水が出る時、お風呂にゆっくり浸かれる時、家族で食卓をかこむ時、ふっと目頭が熱くなることがあります。申しわけないという気持ちは感謝に変わりました。感謝は何かできることはないだろうかと行動につながっています。
身の安全は最大限に考えると言われる桑山さんを信じて安心して、サッカー大会の報告を楽しみにしています。
先日の地球のステージありがとうございました。
貰った絵葉書飾ってます。
サッカー大会楽しんできて下さい。
リストバンドを付けた富岡高校生より(笑)
25日の富岡高校の生徒さんからのコメント、嬉しいです。あの日はギターの弦が切れてしまっていて、ゆうこちゃんがステージの袖で張り替えていたため、急遽、私が映像を担当しました。
富岡高校の生徒さんは凄い!
聞く態度がとてもしっかりしていて、私たちも感動しました。
女の子の生徒さんが二人、物販場を手伝ってくれて(生徒さんが手伝ってくれるってあまり、ないことなんです。)先生とも和気あいあい、楽しく販売させてもらいました。
たぶん絵葉書、カンボジアの青空かな?ゆうこちゃんが届けに行ってましたから。
ステージは1~5番まであります。今回は1番だったので、ぜひ、他のも見てくださいね!!