号泣大輝(さん)

今日はJICA二本松訓練所の定期公演でした。
5:25-1.jpg

 平成27年度1次隊の皆さんと、夜の7時10分からのステージ。ずっと二本松訓練所は夜ですが、次回からは昼の時間帯になりそうです。その方があとが詰まっていなくて、余裕が持てていいと「地球のステージ」としても思います。

 さて、今日はステージの途中から、一番最前列でものすごく一生懸命泣いている男性が気がかりでした。とにかく、ことあるごとに目をごしごしとこすり、時にはうつぶせて泣いていらっしゃるので、このままでは脱水になってしまうのではないか、と心配になるほどでした。

 でも手元にアクエリアスはないし、僕が飲んでいる水は「ボイスケア・のど飴」が溶けている妙な味の水なので、あげられないし…。でも彼は本当に心からステージに入り込んで下さっていて、

「こんなに純粋な気持ちの青年が日本にいるんだ!」

 という喜びで、こちらも元気をもらいました。でも見てしまうとこっちもつられて泣いてしまいそうなので、なるべく見ないようにしていたのですが、そのあまりの泣きっぷりの見事さに、ついつい引き込まれて、涙ぐんでいました。

 涙はいい意味で伝染します。

 さて、灯りがつくと彼は真っ赤な目をして半ば放心状態のように見えました。
5:25-2.jpg
 質疑応答の時間もじっと一点を見つめていらっしゃいました。ぜひ、この人と話したいと思っていたのですが、

物販の場所には一旦いらっしゃったようですが、お風呂の時間が迫っていた様子で、戻られていました。

 その方の名前は山口大輝さんといいます。僕は勝手に「号泣大輝」と名付けさせて頂きました。この現代で、こんなに感情豊かに泣ける人を誇りに思います。

 そんな大輝さんがお風呂を終えて戻ってきて下さいました。

桑:「いや~、脱水になるくらいでしたね!」

大:「あ?バレてました?」

桑:「何でそこまで泣けたんですか?」

大:「インドで活動してた頃のことや、いろいろ思い出してしまって…。」

桑:「でも、時々吐いているのかと思うくらいでしたよ。」

大:「いや、画面見たら声出して泣きそうだったんで、そうならないようにうつ伏せたりしてたんです。」

桑:「こっちもつられて泣きそうでしたよ。」

大:「いや、すみません…。」

 協力隊(候補生)の皆さんは本当に感情豊かです。きっと傷つきやすい時もあるでしょう。でも自分の感性を信じて、思いっきり泣いたらすっきりして、

「よし!また頑張ろう!」

 と立ち上がって行かれるのだと思いました。

 23時過ぎに名取に着く頃には、たくさんの方からFacebookの友だち申請が来ていて、また宝物が増えました。

 本当に協力隊の皆さん、大好きです。

桑山紀彦

コメントを残す

あなたのメールアドレスは公開されません。必須項目には印がついています *