今日は奈良県大和郡山市の郡山高等学校でのステージでした。
2005年に始まって以来、隔年ペースであったため、今年で6回目のステージですが、いつも質実剛健なこの奈良の高等学校には感動させられてきました。奈良県では奈良女子大附属中等教育学校の定期公演が有名ですが、実はこの郡山高校も脈々と続く素晴らしい高校なのです。
今日も郡山高校の講堂にはびっしりと生徒さんが入り、熱気と共に始まりました。もともとこの高校にいらっしゃった、植田先生が火をつけて下さったものですが、本当にまじめに聴きつつも、その拍手の強さはピカ一です。心がこもっています。
そして今日は実に1時間近い時間を確保して「質疑応答」のコーナーに続いていきました。
最初手が挙がらないと思いきや、一旦生徒会長が2回質問してくれたことで雰囲気がほぐれ、どんどん質問が飛びだしてきました。それこそ硬軟織り交ぜての質問は、郡山高校の生徒さんのやる気を感じると共に、純粋に日々を生きている高校生の姿をストレートに感じることができました。
そんな中で出てきたのが富雄駅前のラーメン屋「あまのじゃく」の話し。
これは、「食べ物は何が好きか」という「軟」の質問の時に、
「チャーハンが一番好き。チャーハンが食べられたら、世界中の国で生きていける。だってその国にはその国らしい炒めご飯があるから。」
と答えたら、別の生徒さんが、
「自分はラーメンが好きである。ラーメンが好きであるということで世界でやっていけないのか。」
と質問してきたのです。残念ながらこの日本のラーメンは日本固有の食べ物であり、ラーメンは世界に存在しないことを伝えると、彼はとても残念そうにしていました。でも彼はそんな中で、
「この奈良には、本当に美味しいラーメンがある。それは富雄駅前の”あまのじゃく”という店である。是非とも行ってみてほしい。」
というお願いをしてきたのでした。
初対面の僕と、仲よくなりたいという強い意志を感じるやりとりでした。つまり郡山高校の生徒さんは「優しい」のです。
それは奈良女子大附属や大垣北高校に通じる「賢さから来る優しさ」であると思いました。
やはり子どもたちは国の宝。そして教育は国の根幹であると思いました。
そして校長先生が最後のご挨拶で、
「来年も続きをやるぞ!」と宣言して下さいました。これでついに郡山高校も定期公演への道まっしぐら。なんとも幸せな1日でした。台風はいま、この大阪の上を追加していきます。公演に影響がなくて、本当に良かったと思います。
桑山紀彦
よきリーダーが居て地域の理解が、良い雰囲気の学校を育んだ良い例です。
こんな学校がどんどん増えるといいですね。
地球のステージが理解されるのはうれしい限りです。