自前で引っ越し

 今日は長男の引っ越しのお手伝いでした。

　引っ越しはお金がかかります。少しでも自前でできないかと思って行ったのは、自分でトヨタレンタカーからハイエースを借りて、全ての荷物を積み込んで、自分で運転して八王子まで運び込むという「引っ越し大作戦」でした。

　長い受験の時代を過ごした彼と二人でハイエースに乗り、後ろには洗濯機、冷蔵庫、原付バイク、机、椅子、書籍、台所用品を満載にして走りました。

　一般道も含めてジャスト400キロの道のりを4時間で走り抜け、着いたアパートにせっせと荷物を運び込むと、懐かしかった大学時代のことを思い出しました。

　時代は変わりましたが、一人で暮らすことへの不安は、さぞたくさんあることでしょう。

　しかしそこに、やってきた弾丸赤木さん。

　すっかり長男とは仲良しですから意気投合してレンジ台などを二人で組み立て、楽しそうです。この八王子在住ですからいろんなことを教えてくれるし、自信仕事場になっている「ニトリ八王子店」に一般客として買い物にに行き、すっかり僕は赤木さんの「夫」と化していましたので、あえて、

「うちの智子がいつもお世話になっております。」

　と挨拶させて頂きました。

「なんて若い旦那さんなんだろう。」

　ときっと明日はニトリで話題になっていると思います。

　こうして引っ越し大作戦のほとんどが終わり、部屋はきれいに片付いていきました。

　やはり「荷物は少ない方が良い」と思いました。

　彼の荷物は実に少ないのです。シンプルな生き方だと思いました。

　これから八王子の住民となる彼を見ながら、できれば多くの地を訪ねる、旅人になってほしいと思いました。
桑山紀彦