福島第一原発へ

今日は、福島県の東電福島第一原発に最も近づいた日でした。

 常磐道が開通し、名取からいわきまであっという間に着いてしまう時代が来ました。
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(見えづらいですが、5.3を示しています)
 

 しかしその一方で、高速通りの脇に設置された線量計は恐ろしいほどの値を示しています。通常名取では0.02マイクロシーベルト/時間ですが、浪江町辺りからいきなり5.3マイクロシーベルト/時にあがります。いくら通常の胸部X線の130分の一であるといわれても、改めて「通すだけ通したけれど、全くコントロールできているなどとは言えない」事実を突きつけられた思いでした。

 一国の首相が全然コントロールできていないのに、オリンピックほしさで「コントロールできていますから、ご心配なく」といってしまう、「うそ」が見え隠れしていました。

 広野町で降りて6号線をすすむと、まさに人が一人もいなくなってしまった町を通り過ぎていきます。至る所に「入ってはいけません」のバリケードが張られ、町はゴーストタウンでした。
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 やはり福島は被害が現在進行形です。

 全く手つかずのまま、町は放り投げられた形です。しかし、そのまま南相馬に入っていくと小高区は未だゴーストタウンですが、町の中心に入っていくと不思議と人が住んでいます。この不連続面は一体何なのか…。

 改めて僕たちはもっともっと原発のことを知らなければならないと思いました。

 物見遊山でいってはいけないかも知れないけれど、「知りたい」という気持ちで現地に入っていくことは今、必要なのだと思います。

 高速から、何機ものクレーンが囲んでいる第一原発の建屋が見えました。
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 高速で停車することはお勧めできませんが、この大きな問題の根源となっているその白い箱の建物を目にすることは重要なことだと思いました。

桑山紀彦

福島第一原発へ」への4件のフィードバック

  1. パソコン不調で10日振りのブログです。
    ブログが見られない間は世の中から取り残された気分でした。
    マスコミでは見えない貴重な情報源だと今更ながらに痛感しました。
    原発の被害の状況がすごい迫力で迫ってきました。

  2. 私も、開通した常磐道を通りました。
    仙台までつながるのを心待ちにしていたのに、原発事故で、一変しました。
    線量計の頭に、0が付かない5.3という数字を見たとき、恐さを感じました。
    2009年5月には、この近くの双葉中で、ステージが開催されたのに・・・。

  3. え…という思いでした。
    これが、地震の恐ろしさだと感じました。
    こんなにも一変してしまう..
    改めて現実を学びました。

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